マナーうんちく話1025《メールでの謝罪や依頼はOKなの?②》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:ビジネスマナー

手紙はメールに比較して、封筒に便箋が必要で、しかも文章を書いて、糊づけをして、切手を張り、ポストに投函しなければなりません。

多大な手間暇がかかります。
さらに、相手に届くまで時間を要します。

では、手間暇がかかると言うことはどういうことでしょうか?

手間暇がかかると言うことは、相手にそれだけ「丁寧さ」が伝わるということです。

メールに比較して、感情も伝わりやすいですし、設備等も不要です。

だからお願い事やお詫びは、メールより手紙が良いわけです。

謝罪は様々なシーンがあります。

いずれも誠心誠意にすることです。

従って、先ず電話をかけることによって、相手が言いたいことを真摯な態度で、全て伺うことが出来ます。
当然、不快な思いも味わうことになります。

しかし、相手の言い分をしっかり聴くことに徹すれば、相手にも余裕が生まれるので、その時始めてこちらの事情を説明すればいいでしょう。

ただ、最近のことですから、大至急謝罪しなければいけないような場合、取り急ぎメールでお詫びすることがあるかもしれませんね。

このような場合は、相手の都合に合わせ、直接会って、お詫びする日時を決めることが目的になります。

従って、こちらの都合を提示するのではなく、相手の都合が優先です。
「○○月○○日の○○時は如何でしょうか」ではなく、「ご都合のよい日を教えて下さい」になります。

また、直接相手のところに出向いて、謝罪した後のフォローを、メールでするのは効果的かもしれませんね。

この際は、多忙な時に会ってもらってありがとうの言葉と、相手に対する思いやりの言葉を添えて下さい。

不変のモノがないと基礎は固定せず、さ迷います。
一方、変化するモノを正しく理解しないと進歩がありません。

1990年代頃から「ポケベル」がブームになって以来、コミュニケーションツールは多種多様になり、益々高機能化しています。
これに追従するには、それなりの努力が大切です。

しかし、それぞれのツールには、ツールである以上、長所も有れば、短所も有ります。
そして、限界もあります。

加えて、技術が進歩しスピード化されても、伝え方の基本は変わりません。

いくら時代がメール全盛になっても、謝罪の本質は、小手先のスキルではなく、誠心誠意、心を込めることが大切だと考えます。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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