マナーうんちく話53≪接客の歴史と社会貢献≫
○名刺の交換の目的
日本はどんな職種でも名刺交換があり、世界屈指の名刺大国です。従って名刺交換の仕方はビジネスマナー必須事項のようなものですが、形にこだわるあまり、名刺交換の目的を見失わないでくださいね。
自分を知って頂き、相手を理解し、そこから良好な人間関係を築くことが名刺交換の目的ですが、自分を知って頂くには組織名や所属と共にフルネームを名乗ることが大切です。さらに営業担当なら、どんな事をしており、何が出来る位のアピールも大切です。
また、名刺交換の時には、名刺のいただき方や相手の肩書にこだわるより、相手をよく見ることが大切です。相手をキチンと理解することですね。
そして、大切な事は折角縁あって頂いた相手の名刺を、今後どのように活用するかです。そのためには、良好な人間関係を築く多様なマナーの知識やスキルが必要です。さらに、外部の人との縁を築くのも大切ですが、身内との良好な人間関係作りが先決です。
○就業中のマナー
特に「報告・連絡・相談」、つまり「ホウレンソウのマナー」がとても大切です。
「マナーうんちく話233《報・連・相とマナー》」を是非参考にして下さい。
また席を離れる時には、それなりの人に、行き先や所要時間を告げることも大切です。公私のけじめもキチンとつけて下さい。
○上下関係をキチンとわきまえる
「職場は上下関係で成り立っている」と言っても過言ではありません。
自分の置かれている立場をわきまえて下さいね。
加えて「親しき仲にも礼儀あり」です。
○同僚や先輩や上司を肯定する
意見や考え方の異なる同僚や先輩や上司も、否定することなく、そのような考え方や価値観があるのだと肯定することは大切です。
併せて「和する」こともお勧めです。
但し、むやみやたらに同調するのではなく、主体性は堅持して下さいね。
○称賛とお世辞
相手の良いところを褒めることもお勧めです。
出来れば、相手と向き合い直接褒めるより、相手がいない所で他の人との交わりの中で間接的に褒めるのもお勧めです。
さらに、相手に自慢話をするより、相手の自慢話を笑顔で聞ける人になって下さいね。
○退社のマナー
整理整頓を確認して、気持ち良く退社して下さい。
まだ残っている人に対する挨拶はとても大切です。
○我慢と辛抱
職場は楽しい事ばかりではありません。
辛いことや悲しいことやしんどいことがあって当たり前です。
また、セクハラやパワハラに合うこともあります。
程度にもよりますが、我慢することも大切です。そしてそんな経験を経て1年、2年と同じ職場にいれば、色々な人から信頼されるようになります。
要は、信頼関係を築くには、ある程度の月日が必要だということです。
辛いことや苦しい事を経験することが、ビジネスマンとしての血となり、肉となり、骨になるわけですから我慢することを大切にして下さいね。
石の上にも3年です。
いくらやりたい仕事に付けても、また意義ある仕事でも、自分を取り巻く人間関係が悪いために、それに耐えられずに職場を去る人が多すぎる気がしてなりません。
勿体ない限りです。
「マナーうんちく話」のカテゴリーの中に《良好な人間関係のマナー》があります。
是非ご覧ください。
人間関係が豊かになれば心が豊かになり、物の豊かさでは得られない充実感が湧いてきます。