マナーうんちく話2231《幸せを呼ぶ挨拶の心得と作法《和顔愛語 先意承問》
先輩や上司と気が合い、仕事が楽しければ言うことなしですが、意外に先輩や上司が、「気に入らない」「好きになれない」「苦手」と感じている人は多いようです。
先輩や上司にも苦労は付き物です。
それに、立場も異なるし、仕事に対する責任の度合いも違います。
全てを自分の視点で見るより、一度、苦手な先輩や上司の立場で考えてみるのもお勧めです。
これは、とても大切な事で、小手先の対策よりはるかに女子力が向上します。
加えて、頭ごなしに好きになれない!とか、苦手!と決めつけてしまうのではなく、自分から歩み寄り、先輩や上司との距離を短くする努力は、給料を頂いている以上は必要だと思います。
「案ずるより産むがやすし」で、意外に話しかけてみると、気さくで、物分かりが、いい人かもしれませんよ。
それに、先輩や上司だからと言って、コミュニケーション能力に長けている人ばかりではありません。
勿論、先輩や上司の方から、前向きに歩み寄りの姿勢を示すことは大切ですが、日本の男性は、これが苦手な人も多いという事実を理解して下さい。
従って、くれぐれもこのような人に対する苦手意識を、態度や口にしないでくださいね。溝が益々深まります。
ところで、先輩や上司に叱られたら、どう対応しますか?
職場では、より良い仕事をするために、常に叱られたり、叱ったりすることは珍しくありません。従って、この対応の仕方を身に付けて頂ければ、女子力はグーンとアップしますから是非参考にして下さい。
呼ばれたら、「ハイ!」の返事と共に上司の席に行きます。
叱られる時には、真摯な態度で相手の言い分を素直に聞いて下さい。
次に、反省の態度を示し、「申し訳ございません」と謝罪します。この際、責任を他の人に転換しないでくださいね。
言い訳するのも感心しません。
くれぐれも、感情的になって反論しないでくださいね。短気は損気です。
また、「なぜ叱られているのか?」、叱る側の視点で考えることも大切ですよ。
家庭でも、学校でも、職場でも、人は叱られて成長します。
だから、頭に来る前に、「叱って頂きありがとう!」の気持ちになることも大切だと考えます。
加えて、叱られている時にはプライドは不要です。
さらに、叱られた後は、自分なりに具体的な改善策を考え、二度と同じミスをしないよう努力して下さい。
そして、叱られた翌日は、出来れば少し早めに出勤し、「昨日は申し訳ございませんでした」と丁寧に謝り、後は明るく振舞うことです。
「叱られることに耐えること」と「叱られ上手」になれればいいですね。