マナーうんちく話469≪エレベーターのマナー①≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:ビジネスマナー

エレベーターの歴史はとても古く、紀元前ローマ時代までさかのぼるとされていますが、日本に初めて電動機式のエレベーターが設置されたのは1890年だそうです。

そして、日本で本格的に普及し始めたのは、1960年代になってからです。
東京オリンピックやマンションの建設がそれに拍車を掛け、今ではエスカレーターと共に、都市生活に欠かすことのできない乗り物になりました。

特に高層ビルでは、エレベーターの移動が前提となっておりますね。

加えて、日本は今まで世界が経験した事のない超高齢社会を迎えており、たとえ低い建物で有っても、エレベーターの必要性はますます高まって来ることは、容易に想像できます。

このような社会背景を受け、エレベーターのスピードや安全性も益々向上していることは確かですが、100%安全な乗り物ではありません。
痛ましい事故やトラブルの報道も珍しくありませんね。

さらにエレベーターには、急いでいる人の利用も多く、しかも狭い空間に見知らぬ人と居逢わす機会が多いだけに、素敵なマナーを発揮することが大切です。

そこで、今回は、エレベーターに関するマナーに触れてみます。
エレベーターの、「待つ時」「乗る時」「乗った時」「降りる時」等のマナーについて、順を追ってお話しします。

ところで、電車に急いで乗って、やっと間に会ったら、ひとまずホットします。
やれやれですね。

ところが、他の人が多く乗っているエレベーターに、ぎりぎり間に合ったら、ホッとしますが、電車のようなわけにはまいりません。

なぜなら、他の誰かが、ボタンを押して、乗れるように便宜を図ってくれた可能性が非常に高いからです。

ホッとする前に、「ありがとうございます」のお礼の一声が欲しいですね。
この一声で、ボタンを押して待ってくれた人も、その声を聞いた他の人も、心がなごみます。

逆に、当たり前のような態度で、「ありがとう」の言葉が聞こえなかったら、エレベーター内の空間はしらけます。

つまり、エレベーターはデパートのようにごく一部の物を除いて、利用者自らが操作する、非常に公共性の高い乗り物ですから、利用時には特にマナーが要求されると言うことを、認識して頂ければと思います。

エレベーターのマナーで、最初に大切な事は、エレベーターを待つ位置です。
扉の正面に立って待たないでくださいね。

扉があいて、目の前に見知らぬ人が立っていたらびっくりします。
また、降りる人の妨げにもなります。

扉の脇に立って待って下さい。
また待つ時に、急いでいる時についやってしまいますが、エレベーターのボタンを何度も押している人を見かけますが、これは見苦しいだけです。

落ち着いて待って下さい。前にもお話ししましたが、マナーは通常ではそんなに差は出ません。

しかし、急いでいる時には差が大きく出ます。
何回もボタンを押したからといって、早く来るものではありません。

次回に続きます。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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