マナーうんちく話251≪電話のかけ方のマナー≫
仕事・打ち合わせ・待ち合わせには、遅刻しないことが大切です。
しかし、時と場合により、遅刻をしたり、されたりすることは有ります。
勿論、遅刻したら真摯な態度で謝ることが必要です。
言い訳に徹するより、素直な気持ちで謝ることです。
問題は、遅刻をされた場合に取る態度です。
「結婚式」を例にとります。
挙式や披露宴に携わるスタッフが遅刻したら大変です。
特に、代替のきかないセクションの担当者の遅刻は致命的です。
この場合、上司が遅刻してきた部下に対して、感情をあらわにして怒りまくるのは感心しません。
怒られた部下はそうでなくとも気が動転しております。
これに追い打ちをかけると、お客様の前に出られません。
仕事に悪影響が出ます。
従って、上司の取るべき態度は、まず部下の心を落ち着かせることです。
遅刻はしたけど、「なんとか間に合ってよかった」とか「被害を最小限にとどめることができた」とか言って、状況に応じて、部下をなだめ、心配りができる上司は立派です。
勿論、遅刻した「けじめ」はつけなくてはいけないので、仕事が済んでから、誰もいないところで厳重注意を行います。
またこれとは逆に、上司が遅れることも有ります。
この際部下としては、「しっかりしてくださいよ」「どうなるかと思いましたよ」と言って上司を更に苛立たせるより、「良かったですね、大丈夫ですか?」等と言って上司を気遣うことができる部下は素晴らしいです。
加えて、お客様が遅刻するケースも多々あります。
お客様の遅刻に対しては、店側のスタッフは怒りたくとも怒れません。
しかしイライラする気持を押さえられずに、つい厳しい表情になりがちですが、このような時こそ、優しく接することが必要です。
遅刻を通じて、「遅刻をした人」と「された人」の人柄が良く解ります。
なぜなら、どちらもイライラしているからです。
平常心の時には、マナーの差はほとんど出ません。
しかし、イライラしている時、急いでいる時、慌てている時には、マナーの差は大きく出ます。
いつも待つタイプの人はゆとりの有る人ですが、いつも遅れ気味の人は気配りが不足している人です。
人を待たせると、その人を不安にさせたり、イライラさせることになるので、大きなマナー違反になります。
「待たすタイプ」より、「待つタイプ」の人のほうがお勧めです。
そして、急いでいる時、慌てている時、イライラしている時に、素敵なマナーが発揮できる人は究極のマナー美人です。