七夕伝説とクールアース・デーとマナー

平松幹夫

平松幹夫


七夕伝説には、天帝(宇宙の万物を支配する神様)の娘で機織りの名手である「織姫」と、大変働き者の牛飼いの「彦星」が登場します。天帝の許しを得て織姫と彦星は結婚しますが、あまりにも結婚生活が楽しすぎて二人は全く仕事をしなくなりました。これに天帝が激怒して二人を、天の川を隔てて引き離してしまわれました。


しかし結婚した以上は夫婦ですので、永久に会えなくするのではなく、一年に一度、7月7日に限り二人は会うことを許されました。


天の川で隔てられているので、7月7日に二人はどのようにして逢うかといえば、実はカササギ(一夫一婦制を守る鳥として中国では縁起の良い鳥とされています)といわれる鳥がやってきて、幾羽にも重なり羽を広げて、天の川に橋をかけてくれるので、その橋を利用して二人は一年に一度の逢瀬を実現できるそうです。


しかし雨が降ると天の川が増水し、橋はかけられなくなるので、二人は会うことができなくなります。


以上が七夕にまつわる伝説ですが、現代の日本では短冊に願い事を書いて笹の葉に結び付ける行事が一般的です。
皆さまはどのような願い事をお書きになられましたか?


そして、7月7日はもう一つ大切な意味を持つ日なのです。
「地球全体の環境問題の重要性を皆で再認識するとともに、その具体的なアクションを起こそうよ!」という「クールアース・デー」なのであります。

地球温暖化の危機が叫ばれているさなか、色々な国において、中・長期的な温暖化防止策が取られてはいるものの、現実には各国の複雑多様な利害がもつれあい一枚岩になりきれてないようです。

マナーの立場からいえば、ここは「自分の国さえよければ」という考えではなく、他国の在り方も尊重し、「自他共にハッピー」を目指すべきだと考えます。

そして何より大切なことは個々人が「できることを実行する」ことだと思います。
マナーは人に対してだけではなく、自然や目に見えないものに対しても存在するのです。
綺麗事を言うだけでは地球は美しくなりません。


ちなみに私は、「マナー講師としてデビューして以来」マイカー利用をやめ、徒歩・自転車・バス・電車にしております。県内外と色々なところに講演に行きますが、ここ一年間全て交通機関利用です。確かに不便は有りますが以外にやればできます。
また、ペットボトルの水・茶はほとんど飲みません。


今晩はほとんどの公共施設などで、午後8時から10時までライトダウンされるそうですが、そんな中、「自分のやりたいことは何か」、また「それを実現するにはいかにするべきか」、そして「地球の環境を守るためにじぶんとしては何ができるか」、そのようなことをじっくり考えてみるのもいいですね・・・


天候の不安定な日が当分続くようです。
ご自愛ください。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

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