人生を楽しむには、ビジネスライクで生きる!
うつ病は理屈でなるものではないんです。
しかもメンタルの強さとか関係なく
誹謗中傷といった明らかな攻撃はもちろん
今まで自分がしてきたことの否定や人格の否定といった
“存在の否定”による孤立や孤独に追い込まれると
誰でも発症しうる心の病なんですね。
大丈夫なときは大丈夫なんです。
何を言われても全然平気なときは平気なんです。
しかしうつ病はそういった精神論で発症するかどうかといった類のものではありません。
自分の存在のすべてまで全否定されて
誰が平気でいられるでしょうか?
平常心を保っていられるでしょうか?
そこまでの窮地に陥ったり体験がない人にとっては
頭では理解できてもこのことが体感的には理解できないんですね。
だから精神論で余計追い込んだり励まそうとする努力をしてしまうんです。
一旦うつ病(あるいはうつ状態)に追い込まれると
すべてのことが否定的になって受け入れられなくなり
何で自分だけがこんな目にと何でも被害に遭っているように受け止めてしまい
思考そのものが自暴自棄のようになってしまいます。
これはいくら自分で思考を切り替えようとしても
努力で何とかなるものではありません。
頭でわかってるわかってないかは関係なく
思考そのものが自分の意思とは関係なく否定的に受け止めてしまうんですね。
だからこそうつ病は理屈ではないんです。
今まで刻まれてきたものが
堆積してきたものが
ある時あるキッカケで突如陥ってしまいます。
それがうつ病。
だから一見明るく元気に見えている人でも
どうしてあんな明るかった人がと驚かれるのです。
明るかったかどうか、メンタルが強いかどうかは関係ありません。
人は絶妙なバランスで自己崩壊しないように
強がってみせたりしてその均衡を保っているだけです。
その均衡が崩れたとき
人はうつ病を発症してしまうのです。
今まで抱えていたものが脆くも崩れ去り
自暴自棄へと変貌を遂げてしまいます。
思考だけに留まるケース(うつ病で留まる)や
無差別殺人のように行動に現れるケース(表沙汰のニュースになる)もあります。
いずれにしてもどうしてあの人が?とショックを受けるケースが多くありませんか?
行動に移さなくてもすべてが否定的になり
思考回路が自暴自棄に受け止めてしまうように変わってしまうからなんですね。
今までは抑えられてただけ。
崩れそうな精神状態から意識を反らし(無意識に気を紛らわし)
バランスを保てていただけなんです。
人を追い込む愚かさは
やがて社会を震撼させる事件として報いを受けることになるでしょう。
そこに善悪の判断といった正常な思考や
理屈ではない(道理なんて通じない)ことをよく理解した上で
むやみに人をうつ病に追い込むような関わり方をしないように心がけたいものです。
そして心に留め置きたいのは
うつ病対策やうつ病の改善方法など様々に紹介されていますが
これらはいずれにしても本人の努力を求めるものであり
社会(取り巻く環境)が適切に関わっているなら
わざわざ本人はそんな努力をする必要はないということ。
つまり何が人を精神的に追いやっているのかをよく鑑みたいところですね。



