失敗を招く環境 ~失敗を責めるのではなく、どうして失敗が起こったのかを考える~

テーマ:統合心理学・応用心理学・社会問題(課題)

失敗(ミス)を引き起こす要因というのは
個人よりもむしろ環境にあると言えます。

もちろん個人に要因がある場合もありますが
考えてみてください。

誰でもそうですが
落ち着いて何かに取り組むのと
バタバタした状況の中で取り組むのとでは
ミスの発生のしやすさにも影響があるでしょう。

いわゆる典型的なミスとして「見落とし」があると思いますが
見落としの例を考えてもわかるように
見落としがないようにしっかりチェックしながら作業を進めるのと
急いだり慌ただしい状況の中で作業を進めるのとでは
ミスが発生する頻度にも差があるのは明らかです。

バタバタと慌ただしい状況。
切羽詰まったような状況。

これは言い換えてみれば
タスクオーバー(過多)やキャパオーバーを引き起こしているのだと言えます。

個人の能力の問題もありますが
ミスを完全に防ぐことなどなかなか難しい上に
個人にだけその責任(ミスを起こさない)を押し付けて環境を改善しようとしないことこそ
ミスが頻発する大きな要因ではないでしょうか。

要は失敗は個人の責任ではないということ。
そして必要以上に自分を責める必要はないということ。
(ミスを繰り返さないように反省するのと、自分を精神的に追い込むこととは違う)

緊張したり焦ったりして
頭が真っ白になってパニックになるような個人的な要素はあったとしても
ミスが起こる要因そのものは個人だけにあるのではありませんし
本人が落ち着いて取り組むことができない環境(状況)こそ
失敗を引き起こす大きな要因となるわけです。

ですので何かミスをして個人を責めても問題は解決しません。

ミスをしないように改善したければ個人を標的にするのではなく
環境の改善に取り組むことです。

もちろんだからといってミスを完全に防ぐのは困難ですが
まずは環境の改善に努めてみてください。

そして何か失敗したからといって自分自身を責め過ぎないこと。
(反省はしても自分を追い込まない)

とはいえどちらもそう簡単に改善していけるものではないですが
変なところ(責任の所在)で個人主義に走るのではなく
互いに支え合うような関係(環境)を構築していきたいものですね。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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