悩み多き思春期の心理状態

宮本章太郎

宮本章太郎

そういえば中学生から高校生くらいの思春期
青年期の心理について触れてなかったので
今回はお話したいと思います。

思春期というのは、成長過程で何かと難しい時期と言われますが
まさしくその通りです。

大人から見ればまだまだ子供で
理解しにくいような悩みも多く
接し方も激変する時期でもありますね。

これまでは子ども扱いしてたのが
この時期の接し方や周りの環境、関わり方によって
徐々に人格も形成され
今後の人生にまで影響する重要な時期でもあります。

思春期の頃は、世の中の様々な事を身を持って学んで
心理的にも様々な葛藤の状態が続き、自立心も旺盛になります。

また、私なんかもそうでしたけど
社会的にはまだまだ子供ですが
本人は自分を中心に世界が回っています。
自分が世の中の頂点にいるんですね。

ですから考えも高慢になり
自分の言ってる事や考え方
理屈を理解出来ないヤツ(周りの大人など)には
つい反抗心が生まれて荒れた態度になるんです。

大人は大人で、それを無理に押さえつけようとしますから
挙句、関係がこじれて溝が出来てしまいます。

それでいて周りの友人関係には敏感で
仲間外れにならないように
友達に合わせて、同じような言動を取るようになります。

相変わらず世の中は自分が中心のままなのに
仲間外れになるわけにはいかないので
常に人間関係に気を遣わなければならない。
そして上手く仲間の輪の中に入れなければ
イジメの対象になるわけですね。
そうでなくても周りからは孤立してしまいます。

自宅に帰って、ようやく人間関係というしがらみから解放されたと思ったら
今度は親がうるさいんです。
気の休まるところはどこにもありません。
常に安息の場所を探し続けてるようなものです。
心が不安定なままですから
やがて精神的なストレスを抱え込んで押し潰されてしまうんです。
ストレスを発散するために、行動も無茶な事をしてしまいがちです。
とても自分ではコントロール出来ません。

このように、思春期は地に足が着いてない状態ですから
青春時代は駆け抜けるというイメージがあり
表現でもよく使われますね。

思春期の心理というのは
とても語り尽くせるものではありません。

実際には個々のケース毎に見ていき
それぞれで対応していくしかないんですね。
ひとくくりにこういう風にすればいいですよ
なんて事は言えないのです。

ただ、思春期の子は問題ばかり抱えてるわけではありません。
この時期に適切な関わり方をしていけば
人間として素晴らしい成長を遂げる時期でもあります。
心理カウンセリングで生き方を学ぶのも一つの方法ですね。

何も問題があるから、具合が悪いから問題児扱いするのではなく
一人の人間として接していく事が
本人にとって将来に繋がる、大事なことだと思います。



ご意見ご感想、あなたの聞きたい事を聞かせてください。
メールでけっこうですよ。
必ず目を通します。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望も
併せてお待ちしてます。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

宮本章太郎プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼