津波対策に見る、考え方を変えて対処してみるという方法

宮本章太郎

宮本章太郎

東日本大震災では沿岸地域の広範囲にわたって
津波による大きな被害が出ました。
想定を超える津波の威力により
防波堤も十分な機能を果たせず
無残にもそのほとんどが破壊されてしまいました。

そこで今回私は、防波堤に関する問題点を
私なりに考察してみる事にしました。

まず今回の津波の被害から見て
防波堤の効果を十分に発揮させるためには
従来の強度や高さ、それに2重構造だけでは不十分だと考えられます。

そこで防波堤を、津波を防ぐ壁の役割として
津波そのものを完全に防ぎきってしまおうとするのではなく
その威力を逃す(分散させる)役割として機能させてはどうだろうかと私は考えます。

具体的に防波堤の設置方法で言えば
湾内に向かって斜めに、八の字型を何段か交差するように設置させます。
これにより津波がそのまま直線でやって来るのを免れ
その威力を分散(弱体化)させる事が可能だと思います。

堤防にも工夫が必要で
津波の衝撃をそのまま受けてしまうと破壊されてしまう危険がありますから
一枚岩のような壁ではなく
一定間隔で波を通す隙間を作り、緩衝効果を高めるような構造にします。

つまり、従来の津波そのものを全て堤防で防いでしまおうという考えではなく
湾内(沿岸)に到達するまでにその威力を別方向に流して防ぐという考えですね。
力を段階的に弱体化させようというわけです。

たしかにこの方法は、コスト面など違った視点で見れば難しいかもしれませんし
その程度では十分に防ぎきれないかもしれません。

しかし考え方としては
津波そのものを全て受けきってどうこうしようとするのではなく
威力そのものを弱体化させる方向に考えを持っていってはどうかという事なんです。

これにより、津波の被害を直接受けるのではなく
いくらかでも被害を軽減出来るかもしれません。

今回の考察は、私なりに独自に考えてみたものですから
このような考察に対して様々なご意見もあると思います。
考え方も全然甘いものなのかもしれません。

ただ私がここから学び取っていただきたいのは
ある考えを一概に批判して終わらすのではなく
そこから自分なりに考え
違ったものの捉え方をしてみる事で
今までとはまた違った道筋が見えてくるかもしれないという事です。

こうした問題は津波に対してだけではなく
様々な問題に通ずるものだと思います。

このような観点から、普段から生き方を学ぶ事がいかに大切かという事を
私はこれからも言い続けて
皆様方の人生のお手伝いをしていきたいと思います。



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宮本章太郎(心理カウンセラー)

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