危うい感情での子育て

宮本章太郎

宮本章太郎


今回は前回のコラム
「親の精神的負担、無理解からのストレス」の続きです。

前回のコラムでは
何でも親の責任にして責め続ける事への危機と
そのプレッシャーや精神的負担について触れてみました。

ただしそこで私が言っておきたかったのが
放任と放棄とは違うものですし
やはり適切な教育は必要だという事と
感情で子育てをしてはいけないという事は忘れてはなりません。

ご家庭の教育方針といった、何か確固たる考えがあって育児や教育をするのと
自分の感情で子育てをしてるのとでは多きな違いがあります。
教育方針と感情は違うものです。
実はここに気づいてない方が非常に多いんですね。
たしかにその境界ははっきりしたものではないので
気づきにくいというのはあります。

しかしこの違いとポイントをしっかり認識しておかないと
結局被害に遭うのは親であり、子供であり
親の感情によって育てられた子供は萎縮してしまい
そのまま心が自律出来ずに(つまり健常的に育ちきれずに)
無防備のまま社会へ放り出される事となるのです。

それでまた親の教育がなってないだとか
子供は子供で適応障害など、社会に馴染む事が出来ず
周りから責められ続けた挙句
引きこもりなどの社会問題になるんですね。
ほんとに自分から何も出来ない子となってしまいます。

ここで責められるというのは
自分の中であらゆる事がプレッシャーに感じるので
そして心が萎縮してしまってるので
何事にも自分に自信を持てず、生きる事にも消極的です。
何でも自分で自分を責めてしまうんですね。

こんな状態が社会にとっても良い事はないですよね。
もちろん尊重されるべきは、親であれ子であれ
個人の人格です。

それでも親としての責任がなくなるわけではありませんし
感情で育てるという事は、教育・子育ての放棄であり
虐待にも繋がるという事だけは覚えておいてください。

社会や周りが一丸となって
このような問題に真剣に取り組んでいきたいものですね。
真に見るべきポイントをしっかり見極めないと
あとで取り返しのつかない結果が待ち受けてます。



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宮本章太郎(心理カウンセラー)

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