考えすぎて動けない人へ ― 人生は「撃ちながら狙え」

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

何かを始めようとするとき、多くの人が「正しい方法」を探します。失敗しないやり方、遠回りしないルート、最初からうまくいく選択。できるだけ間違えずに進みたいと思うのは自然なことです。
しかし現実の人生は、最初から正解が分かるほど単純ではありません。むしろ多くの場合、動きながら方向を修正することで道が見えてきます。今回は「撃ちながら狙え」という考え方から、行動することで人生のルートが見えてくる理由についてお話しします。

例えば、車のナビを思い浮かべてみてください。最近のナビは、最初に設定したルートをそのまま守るわけではありません。渋滞や事故などの状況をリアルタイムで判断しながら、途中でルートを変え、より良い道を案内します。つまりナビは「最初のルートが正解」と考えているわけではなく、状況に合わせて最適解を更新し続けているのです。

この仕組みは、人生の進み方にもよく似ています。多くの人は「最初の選択」を正解にしようとしますが、実際には最初から完璧な選択をすることはほとんど不可能です。

むしろ大切なのは、

・まず動く
・結果を見る
・方向を修正する

この繰り返しです。

私はこれをシンプルに、こう表現しています。「狙って撃てではなく、撃ちながら狙え。」最初から完璧な狙いを定めようとすると、人はなかなか動けません。考えれば考えるほど不安が増え、「もう少し準備してから」と先送りしてしまうからです。しかし、小さく行動してみると状況が変わります。実際に動くことで、思っていたことと違う点が見えてきます。

新しい情報や出会いが生まれたり、自分に合う方法が分かったりします。つまり行動は、単なる結果を生むだけでなく、次の判断材料を増やしてくれるのです。反対に、動かないまま考え続けていると情報は増えません。頭の中で想像する材料は限られているため、同じ思考の中をぐるぐる回るだけになります。

だからこそ重要なのが、

行動 → 検証 → 修正

というサイクル。人生の方向は、最初に決めた計画通りに進むものではありません。行動しながら修正していく中で、少しずつ自分の道が見えてくるものです。

もし今、やりたいことがあるのに一歩踏み出せないなら、まずは小さく動いてみてください。完璧な準備は必要ありません。むしろ動きながら修正していく方が、結果的に早く自分の進むべき方向に近づくことが多いのです。人生は、最初から正しい道を選ぶゲームではありません。動きながら、自分の進むルートを整えていく旅なのだと思います。

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小橋広市(講師)

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