貴女があなたらしく生きる
起業を決めたとき、多くの人は「絶対にやり切ろう」「覚悟はできている」と考えて始めます。ところが、実際に動き始めてみると、自分で決めたことが続かない。やる気がなくなったわけでも、サボっているつもりでもないのに、なぜか手が止まってしまう。そんな経験をされている方は少なくありません。
ここで多くの人は、「自分は意志が弱いのではないか」「やはり起業には向いていないのか」と自分を責めてしまいます。しかし、私はこれまで多くの相談を受けてきて、はっきり感じていることがあります。それは、起業が続かなくなる原因は、意志や覚悟の問題ではないということです。
人の脳は、痛みを避け、快楽を求めるようにできています。未知の世界に踏み出すより、今の状態を保とうとする「現状維持」は、人間にとってごく自然な反応です。つまり、続けられない自分が現れるのは、弱さではなく本能です。
問題は、その本能にどう向き合うか。多くの人は「もっと頑張ろう」「自分との約束を守ろう」と、意志の力で何とかしようとします。もちろん、それで前に進める方もいます。ただ一方で、守れなかったときに自己否定が強まり、行動が止まってしまう方も少なくありません。
私自身も、かつては「決めたことが続かない自分」を何度も責めてきました。やろうと決める、できない、落ち込む。その繰り返しです。そこで気づいたのは、必要なのは意志の強さではなく、「続けられるように自分を整える仕組み」だということでした。
そこで取り入れたのが、思考習慣と行動習慣を組み合わせた習慣化の考え方です。頑張らなくても続いてしまう状態をつくることで、「できていない自分」を責めるエネルギーを使わずに済むようになります。習慣は成果のためだけでなく、心を消耗させないための技術でもあります。
起業に必要なのは、才能や根性だけではありません。自分を追い込むのではなく、自分と協力できる状態をどうつくるか。その視点を持つことで、行動は驚くほど続きやすくなります。もし今、起業が続かないことで悩んでいるなら、「自分を変える」のではなく、「自分の扱い方を整える」ことから始めてみてはどうでしょうか。



