早朝の2時間は宝の山
本日は、ネガティブな言葉のクセを見直すことで、思考や行動はポジティブに変わります。会話の中で自分や相手を前向きにする「言葉の選び方」を具体例とともにお伝えします。
以前このコラムでもお伝えした「会話のクセ」について、また改めて感じることがありました。それは、自分でも嫌になるほど、長年染みついた言い回しがなかなか直らないということ。
人前で話しているとき、ふと我に返って、「あ、また同じことを言ってる……」と恥ずかしくなる瞬間があります。言い回しを変えようと意識しても、慣れていないせいで、かえって噛んだり言葉に詰まったりしてしまう。会話のクセは、思った以上に根強いものです。
以前もお伝えしたように、私たちの会話には「省略」「歪曲」「一般化」が多く含まれていて、それがミスコミュニケーションの原因になりやすいのです。そして、もうひとつ気をつけたいのが、知らず知らずのうちにネガティブな方向へと自分を導いてしまう「言葉の選び方」です。
例えば、「事故をしないようにね」と言うよりも、「安全運転でね」と伝えるほうが、聞く側の脳はポジティブに反応しやすくなります。また、誰かが「私は優柔不断なんです」と言ったとき、「それは慎重ってことですね」と返してあげると、本人にとって短所だったことが、長所として受け取れるようになります。
同じように、「気が短い」と感じている自分に対して、「だからこそ、行動が早い」と捉えてみる。「忙しくて大変だ」ではなく、「充実している」と言い換えてみる。言葉を変えるだけで、不思議と気持ちも前向きになり、行動にも迷いが少なくなります。
自分では短所だと思っていることでも、他者から見れば魅力や強みに映ることは少なくありません。見方を変えるだけで、人生の風向きも変わっていくのかもしれないので、ぜひ、小さな実践で行動してみて下さい。
【小さな実践】
あなたが「自分の短所だ」と感じていることを、ひとつ書き出し、それを、ポジティブな視点から見た「長所の言い換え」に変えてみる。言葉を変えることは、思考を変える第一歩。



