資格取得の落とし穴 第2章.3

小橋広市

小橋広市

テーマ:人生の軌跡と羅針盤

前稿の「老後の生き方と生活 第2章.2」で、本やセミナーで学んだことをエッセンスにした話しをしましたけど、今にして思えば良いことばかりじゃなくて、とんでもない落とし穴がありました。

最初の頃は、◯◯講座や△△セミナーに参加して「学んだことを仕事に活かそう」とか「すごい知識を得た」などと学んだことに満足していたように思います。

落とし穴というと大げさですが、セミナーに参加したことで満足し、次はこれを受講してみようとかで調子づいていると、よく言われるノウハウコレクターになりかねません。同じようなことは「資格取得」にもあります。ただ国家資格は目的が明確な場合が多いので例外にしておきます。

ストレスと本
私がノウハウコレクターになりかけたのが、比較的容易に取得できる民間資格。劣等感を埋めるために使いもしない資格を次々と取得し、時間とお金を使って自己満足を得ていました。もちろん民間資格においても職場で必要に迫られたり実用的に使うのなら問題ありません。

私の場合は、就職に困らないだろうという安易な理由で資格を追っかけていました。そもそも資格取得が目的になっていたので合格の達成感に浸ってしまい資格を活かすどころか、ダラダラと過ごしグータラ人生まっしぐらでした。

今思えば資格に執着しなくても方向性がいく通りもあったと思います。明確な目的がなく自分軸がブレブレだと観えるものも見えません。 「資格を取っておけば就職が有利」とか「将来、集客や収入に結びつく」というような安易な考えは妄想みたいなもので現実はそんなに甘いものではありませんでした。

今更ですが、この頃にしっかりした自分軸を持っていれば少し違った人生があったかもしれません。自分を知っているようで知らない。案外、多くの人が自分自身のことを分かっていないかもしれませんね。

自分を変えたいとか何かを新たに始めたいと思ったら、最初にしっかり自分軸を見つけることが一番の近道だと思います。途中でやりたいことや目的が変わってもやりながら軌道修正すれば良いことです。

自分軸を再構築して明確な目的や生きがいを見つけ、それが途中で変わったとしても行動しながら軌道修正する。この考え方は、第二の人生でも同じことが言えます。むしろ第二の人生は今までとは人間関係や環境が変わるので絶好のチャンス到来です。

できないことをあれこれと考えるより、小さなことでも良いのですぐにできることから始めてみましょう。
順番は前後するかもしれませんが、次回から、私の生き方でブレーキになっていたことや自分軸の作り方などをお伝え致します。


【小さな実践】
やりたくないことを明確にするとやりたいことが観えてくる


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