笑顔で人生が変わった 第1章.3

小橋広市

小橋広市

テーマ:自己開示

前稿の「笑えない顔 第一章.2」で、怒りは周囲に伝染し影響を及ぼす話しをしましたが、伝染するのは怒りだけではなく、喜怒哀楽の感情も周囲に影響を及ぼします。

それらの話しは先でするとして、今回は私が笑えるようになって何が変わったかを具体的にお話したいと思いますが、その前に、私たち人間に何故、笑顔があると思いますか。

笑顔は、心の状態を確認するのに便利です。例えば、お母さんは赤ちゃんが笑うのを見て、オシッコをしていない、お腹は空いていない、痛いところはないなど、赤ちゃんの体調や感情を表情で判断しています。

笑顔はコミュニケーションには必須で「自分が良い状態にある」ことを周囲の人に伝える手段。一方、その笑顔を見た周囲の人は、警戒心をといて安全であると判断する。 こんな細かいことを常に意識しているわけではなく無意識化でコミュニケーションをとっています。

笑顔の身体的作用として、笑うとオキシトシンというホルモンが分泌され、副交感神経の働きが活発になって自律神経のバランスが整うといわれています。自律神経のバランスがとれればストレスの緩和、胃腸のコンディションアップ、免疫力アップ、便秘や肩こりの改善などが期待できますよね。

ちなみにオキシトシンは、ストレスを軽減し、次のような効果が出てくるといわれています。

幸せな気持ちになる
ココロが癒され、ストレスが軽減される
不安や恐怖心が減少する
学習意欲と記憶力向上する
循環器の機能を上げる
感染症の予防につながる

オキシトシンを分泌させるには笑う以外にどのような方法があるか。

スキンシップ 
朝の出掛けに後ろから抱きしめる(子ども)
川の字に寝る(子ども)
一緒に入浴する
互いにマッサージする
絵本を読んであげる(子ども)
カラオケで歌う
感動する映画やテレビドラマを観て、感情を素直に表す
動物と触れ合う
動物園に行ったりペットを飼う

脳科学

私たちは「楽しい」とか「幸せだ」と感じると笑顔になり、脳から幸福感をもたらすセロトニンという〈幸せホルモン〉が分泌されるそうです。「楽しい」「幸せ」と感じなくても、口角を上げて「笑顔を作る」だけで、脳は「楽しい」「幸せ」なのだと錯覚して、幸せホルモンを分泌するそうです。

専門家から聞いた話ですが、笑うとドーパミン、セロトニン、オキシトシンなどの心と身体に良い脳内物質が分泌され、コルチゾール(ストレスホルモン)が抑制されるそうです。

セロトニン
規則正しい生活で睡眠時間をキープする
天気の良い日に15~30分程度の散歩をする

ドーパミン
具体的で幅のある目標を設定し継続する
軽い有酸素運動をする
目的が共有できる仲間と勉強会をする

これらの中で、現在の自分に無理なくできることを、生活習慣の一部として無意識にできるようにしていったところ、社交的になって人と関わりたくなりました。ストレスも軽減し食習慣まで変わってきました。もちろん良い方にです。

その結果、友人が増えて周囲の人たちへの信頼感が増したように感じています。笑えるようになっただけで、これほど大きく人生が変わりました。

あなたが私と同じようにやって変われるかどうか分かりません。それは環境も習慣も違うからです。でも、あなたがやりやすいカタチで応用してみて下さい。しばらく継続すると何らかの変化が生じるはずです。



【小さな実践】
習慣にする際には、現在、習慣になっているものに新たな習慣を繋ぐと習慣になりやすい


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小橋広市(講師)

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