前提トークと返報性の原理でクロージング
ステンドグラス作家として全盛期だった頃は、建築設計も平行してやっていたので忙しくしてました。忙しい時にはトラブルが発生しそうですが、不思議にお客様からのクレームはありませんでした。
ステンドグラスに関しては、私の作風が気に入って下さっているお客様は別として、ほとんど初めてお目にかかったお客様ばかり。
同業者から、何故、クレームが発生しないのか聴かれたことがあります。答えは簡単で、下記のようなお客様はお断りし、経営理想に沿うお客様の仕事しかしないからです。
1.完成を急ぐお客様からの仕事はお受けしません
2.参考写真を持ってきて「こんな感じでお願いします」
2については、一見、やりやすそうでしょう。実はこれが一番コワイんです。何故かというと、写真を見た私のイメージと、お客様のイメージにギャップあるからです。
どういうことかと言うと、私とお客様は、当たり前ですがステンドグラスに関わった時間が違います。
私は何十年もステンドグラスに関わっているので、写真だけでも細部にわたってイメージできますが、お客様は写真のみでイメージするところにギャップが生じます。
このギャップを埋める作業を1ヶ月くらいかけて打合せをしながら、お客様の期待値に近いところまでイメージのすり合わせをします。
ステンドグラスは、自然光と共演するガラスが、壁や床の舞台に色とりどりの役者を演出させます。それらをお客様にイメージしてもらうことができたら、作品は完成したようなもの。
このように、お客様の「こんな感じ」をより具体化しワクワク感をイメージしてもらうには時間がかかるということです。
こうして書いていると、この考え方はコーチングも同じで、クライアントと同じ景色が観えるようにするために、クライアントのリソースや価値観、価値観基準、自己認知などのすり合わせをする時間が最も大切ということですね。
終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。
この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。
今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「価値観の違いは写真で分かる」
写真の切り取り方で価値観が観えてくる
【小さな実践】
職場の同僚、得意先、家族、友人、ママ友などの人間関係で、どのようなことをすり合わせすれば円滑な人間関係が構築できるか書き出してみる