◯◯と◯◯があるとコラムネタに困らない
去年、寺子屋コミュの参加者さんが、「私、アダルトチルドレンかもしれません」と言って、自分のことを話してくれました。
無条件に親の愛を求める子どもが、そのココロが満たされいまま大人になった状態をアダルトチルドレンといいます。これらの根本には、幼少期の愛着の問題が潜んでいます。
私もそうでしたが、不可解で原因がよく解らないメンタル面の問題には、幼少期の体験や環境が関わっていることが多いようです。
効率重視の社会で、今や共働きが当たり前のようになり、幼少期の子どもに対して愛着の優先度が下がったことで、軽度の愛着障害が大人が増えています。
ここで出てくる「愛着障害」と「アダルトチルドレン」の違いは、愛着障害は病名、アダルトチルドレンは状態のことを言っています。
母親と子どもが疑いようのない信頼と安心の中で強く確率されていくプロセスで愛着が形成されてゆきます。
慰めや安心、包容などによって愛着を育むことができると、子どもは母親の存在を安全基地にします。近くに安全基地があることで、子どもは安心して好奇心旺盛に外の世界で行動することができます。
子どもが幼少期に安定した愛着を与えられていると、対人関係や家庭での愛情生活に高い適応性があります。
一方、幼少期に愛着関係が築けず、親に認められたい、愛されたいという満たされない思いを抑圧したまま大人になるとアダルトチルドレンという状態になります。
それが親密な関係を避ける「愛着回避」になったり、完璧な親密や依存関係を求める「愛着不安」となって表面化し、下記のような対人関係での問題に悩まされるようになります。
・ストレスに敏感になる
・健康に優れない
・精神的に危機に陥りやすい
幼少期に親との愛着関係が築けず、そこに戻りさえすれば安全に守られる場所の「安全基地」が形成されないと愛着障害になったりします。
生後半年から1歳半までの間に、母親との十分なスキンシップを取り続け、求めさえすれば、いつでも応えてもらえ守ってもらえるという母親との強固な心理的結びつきが、子どもの脳の奥深くに組み込まれる安全基地が愛着になります。
愛着ができない要因
・死別などの理由で愛着対象が不在だった
・愛着対象からの虐待や無視
このような要因がなくても、昨今の合理的社会で非効率だと思わている愛着を軽視した中で幼少期を過ごしてしまったことで、大人の3人に1人は軽度の愛着障害があるようです。
アダルトチルドレンとどう向き合うか
【自分で安定した安全基地を作る】
友人、家族、恋人、先輩、同僚、カウンセラーなど「否定されない」「秘密を漏らさない」このような何でも話せる人をつくる、或いはブログやSNS
【社会的役割と責任を持つ】
職場、サークル、コミュニティなどで責任ある役割を持つことで、仲間からの安心感や信頼感が生まれる
私も軽度な愛着障害でしたが、亡くなった祖父や友人、信頼できるパートナーによって自分の中に「安全基地」と設けることができました。メンタルの改善はいくつになっても遅くありません。
終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。
この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。
今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「アダルトチルドレンから開放される3つ手紙」
自分に3通の手紙を書くワーク
【小さな実践】
幼少期、親・先生・友だちなどの人の中に愛着を感じたエピソードをノートに書き出してみる