欲求の5段階説をコミュニケーションに応用する【後編】

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

前回、中編の「5段階欲求の1・2・3」の具体例をお伝えしました。今回は、「承認欲求」が強すぎる時のまとめです。

アイデア女性

【「承認欲求」を受け入れる】
今の自分の思考・行動は、マズローの段階説のどの欲求かを明確にし、その感情を明確化しておく

【他者はコントロールできない】
他者の評価を基軸を置いて捉えるより、評価を手段として捉え、他者からのフィードバックを受けて改善するか距離をおくかを次の行動のための判断材料にする

【自己受容のクセをつける】
最終的な評価の軸を自分自身に置くこと、つまり、自分の良い面も悪い面もありのままを受け入れる


自己受容ができると、他者の異なる価値観も受け入れることができるので、自分の感情に振り回されることがなくなります。振り回されそうになったら、呪文のように「とりあえず受け入れてみる」と自分に言い聞かせてみて下さい。楽になります。


欲求5段階説の応用


コーチの役割として、クライアントに欲求5段階説を重ねてみます。

・生理的欲求 → 良質な睡眠が取れるようにする
・安全欲求 → 不安や恐怖、メンタルブロックを取り除く
・社会的欲求(所属と愛の欲求) → 共感できる仲間のコミュニティをつくる
・承認欲求 → 自主的に行動できる仕組みづくりの共同作業を行なう
・自己実現欲求 → 本人のリソースを使って強みを引き出し未来を具体化する

欲求5段階説はコミュニケーションツールとして、相手が求めているものや感情の出どころを探り、どの欲求が満たされていないのかを引き出すことができます。

身近な家族ほど、本当の感情の出どころを観ようとしないので、イライラや怒りに変わります。まずは身近な家族から、相手の欲求の感情を観察しながら深堀りするトレーニングをしてみて下さい。



終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。

ありがちなことですが、せっかく学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。



今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

あなたにも気付きがありますように



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「安心感の原則」
上司と部下の関係から紐解く事例集




【小さな実践】
承認欲求をポジティブに考え、モチベーションが下がっても逃げられない仕組みづくりの行動のエンジンにする


 

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小橋広市(講師)

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