ウツの治療前に行なうこと【鬱】3

小橋広市

小橋広市

テーマ:怒りのエモーションコンディショニング

今回も「ココロのコップが空っぽ」の続きで、治療前に知っておいた方が良いことをお伝えしたいと思います。

前回、お伝えしたように元気の素が入っているコップの底が抜けたと感じ、心療内科で治療することが決まったら、何よりも優先順位を上げて最低半年間はウツ病の治療に専念して下さい。

というのが、ウツ病が治り難くなっている原因の1つとして、自己判断で症状が軽いからといって、誰にも相談せずに仕事を続けていると、重症化して取り返しのつかないことになります。

では心療内科などで治療することになった際、知識として持っておきたいことは次の治療の4本柱と言われることです。

【休養】
今までの行動のペースをゆっくり落とし、英気を溜めながら生活リズムを整える。やってはいけないことは、エネルギーを使うような気晴らしや飲酒

【薬】
薬は種類を1つに決めて最低1ヶ月間は同じ薬を飲んで様子をみる。新しい薬は効果が弱い上に副作用も多く出るが、副作用の症状は弱い

【言葉】
カウンセリング効果は、現状のココロの状態に適した言葉をくれる先生との関係性が30%、本人がカウンセリングを受ける前の体験や感情で40%は決まる

【環境】
・新聞紙1枚程度の広さだけ整理整頓をし、少しずつ環境を変えていく
・信頼できる理解者や協力者を増やしていく
・ひとつだけでも自分の役割を他者に委ねる
・入院治療で外部からの刺激を遮断し自分を見直す時間をつくる


【カウンセリングを受ける際に意識しておくこと】
・自分から「そうなんです」という共感の言葉が自然に出て、同じ方向を向いてくれていると感じられる
・「上手くいきそう」期待をもたせてくれる
・自分より少しだけ良い状態で接してくれる
・「そうしてみよう」という気付きを発見させてくれる
・必ず良くなるという信念と希望を持たせてくれる 

処方箋

今回は治療前の最低限の知識をお伝えしましたので、次回はウツを自分で軽減できる方法をお伝えします。


今回の記事でご質問がありましたら気軽にコメント下さい。
あなたにも気付きがありますように


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「グチを聴くだけならスキルはいらない C1」
大切な友人から緊急避難的な相談を受けた時に



【小さな実践】
カウンセリングを受ける前に、思い込みを外した現在の事実と客観視した自分の感情をノートに書き出しておく


 

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小橋広市(講師)

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