関係性コンディショニング
小学生の頃、上級生のイジメで日曜の夕方になると憂鬱でした。「明日、学校に行きたくないし、日曜の夜から病気のふりして仮病で休もう」なんてことを、毎週考えていました。
これは社会人にもあります。ブルーマンデーは昭和の時代に流行りましたが、今は、死語かもしれません。
30~50代の500人のビジネスパーソンに、「日曜の夜や月曜の朝、仕事のことを考えて憂鬱になることがありますか?」という質問に40%の人があると答えたそうです。
責任ある仕事を任された重圧で自分にプレッシャーをかけたり、周りの人に無視されているような疎外感で悩んだり、人間関係の問題を抱えている人は少なくないと思います。
最初はほんの些細なことから、相手と気まずくなり、関係性が悪くなってくると顔を見るのも、同じ空気を吸うのも嫌になります。そんなネガティブな感情が溜まってくるとイライラや怒りになり、人から人へ伝染します。
私たちはココロが壊れる前に、本能的にその状態から回避することを選びます。でも、どこに逃げても追っかけてくるのが人間関係。
期待値のズレ
年齢・生い立ちの違い・価値観・環境・世界観・人生観の違いなど、似ているところはあっても価値観はみんな違います。人間関係がこじれる根本的な原因は「双方の期待値のズレ」です。
当たり前の話しですが、期待値がズレるのは、それぞれの価値観が違うからです。例えば、あなたが図書館で本を読んでいたとします。図書館では「静かにする」という暗黙のルールがあります。
その「静かで当然」という期待値は全員同じです。その時、誰かが大きな声で携帯電話で話し始めて静寂を破った途端、あなたは訝しげな表情で静寂を破った人を見た時、たまたまその相手と目があったとします。
そのあなたの表情を、相手が見て「どうして睨むんだ」と逆ギレするかもしれません。相手は自分がしたことが悪いと思っていないからです。
溜まったストレス
双方が期待値を満たしていたら不満も怒りもイライラもありません。厄介なことに期待値のズレは、身近な夫婦や親子にも起こるし、身近な人ほど期待値は大きくなります。
その理由は、「こうしてほしいのは分かっているはず」などという、お互いに自分のことを理解してくれているという思い込みがあるからです。これが「期待値のズレ」なんです。
考えていることは、他人には分かりません。言葉にして違うところはすり合わせするしかないのです。
今の状況を考えると、家族の中でもお互いに、ココロのコップすれすれにストレスが溜まっている状態なので、小さなストレスでも入ってくると即、溢れてしまいます。
溢れそうなくらいコップに入っているストレスは、互いに共通するストレスが多いと思います。視覚化しないと観えない共通のストレスをノートに書き出し、そのノートを見ながら皆んなですり合わせをしてみて下さい。
きっとイライラやモヤモヤ感がスッキリするはずです。ストレスが溜まってきたら何回でも同じことを繰り返してみて下さい。
今回の記事でご質問がありましたら気軽にコメント下さい。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「期待値のズレをすり合わせることで人間関係の悩みは200%減少する」
期待値のズレはどこでも起こる
【小さな実践】
今の状況にどのような期待値があるか、家族全員でノートに書き出してみる 次は家族からみた自分にどのような期待値があるかも書き出してみる