制限の良し悪し
私、心筋梗塞で倒れるまではテニスをしていました。勝ち負けを度外視すれば楽しいスポーツです。しかし、ゲームとなると人間関係が絡んでくるスポーツでもあります。
幸い私が入っていたテニスクラブは健康維持のためにやっている人ばかりだったので楽しむことができました。テニスは何十年も続けてきましたが、上手い方ではありません。
上達する気がなかったのかと言われると、負けず嫌いの私ですから色んな練習方法を試してみました。何故か驚くほどのステップアップはありませんでした。
特にサーブが苦手で、普通に打つとどこにボールが飛ぶかはボールに聞いてくれって感じだったので、ゲームの時は、初めての人がやる安全サーブのアンダーで打っていました。
ある日、クラブのコーチに「遠慮せずに普通の打ち方で打ってみたら」と言われ、ではお言葉に甘えてと、普通に打ったところ相手のコートに突き刺さるような見事なサーブが入りました。
サーブの打ち方は、昔から何度もシュミレーションしながら練習していたので身体が覚えていたのでしょうね。それから何度となくサーブを打ってみましたが、成功するのは10球に1球入るか入らないかの確率。なのでゲームでは使えません。
その理由が「新インナーゲーム」という本を読んで判明しました。あの頃、この本を読んでいたら・・・と思うと残念でなりません。
この本はテニスの上達法というより、私の好きな潜在意識を主役にした本です。考えてみると脳科学や心理学をより深く学んだことで、違う切り口からこの本と出会えたのかもしれません。
本では、自分自身を支配している声の主をセルフ1と命名し、その命令でボールを打つ存在をセルフ2としています。つまり、自分が「セルフ1」で、自身が「セルフ2」です。
私が素晴らしいサーブを打てたのは、自身をコントロールし評価しようとするセルフ1の口数が少なかったことで、セルフ2は素直にシュミレーションの通りの仕事をしただけだったということです。
その後の悪夢は、ご想像の通り、私、つまりセルフ1がゴチャゴチャと自分のフォームを評価してセルフ2の仕事を邪魔をしていただけという結果で終わりました。
新インナーゲームは、テニスのみならず、どんなスポーツにも応用できるしビジネスにも応用できます。内容については私なりに実践しているので、これから応用方法をお伝えしようと思います。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「伸び悩んでいる時に前進か後退かが決まる思考とは」
ある時、突然、上達するのは・・・
【小さな実践】
自分とは違うというブロックを外し、まず応用できないか検証してみる