早朝の2時間は宝の山
小学生の頃、いじめられっ子だった私は、もっと強くなりたいと思ったり、好きな女の子にイタズラしていたことに「何故、やさしくできないんだろう」と自分の性格が嫌になったことがあります。
何故、もっと頑張れないんだろう・・・
こんなウジウジした性格が情けない・・・
なんでいつも卑屈になるんだろう・・・
などと自分の性格を変えたいと思ったことが一度や二度はあると思います。私自身もネガティブなセルフイメージを変えたいと思って、認知行動療法、NLP、脳科学、心理学、マインドフルネスなど色々学んできました。
スキルが自信になってセルフイメージが変わった部分もありますが、実際はスキルを他者にアウトプットしたり、自分で実践して変わったところが大きいです。
しかし、セルフイメージを変えようと思うと、私たちの脳は変化を嫌がるので大変な努力と時間が必要になります。ところがもっとやさしく自然にセルフイメージが変えられる方法があります。それがプライミング効果を応用することです。
プライミング効果
プライミング効果は、学習やビジネスにも使えるスキルで、解りやすい日本語で言うと「呼び水」みたいなものです。何か行動させたい時に、予め関連したことを潜在意識として認知させておくと無意識に行動できます。
例えば、子どもとの遊びでこんなのがあります。「ピザ」という言葉を10回言った後に「ひじ」を指して「ここは何?」と質問をすると多くの子どもが「ひざ」と答えます。
ピザというプライム(先行刺激)が、ひじを指して「ここは何?」という質問に無意識・反射的に影響を与えてしまう、これがプライミング効果です。
プライミング効果は、無意識の情報によって心のモードが変わり、思考や行動が次のよう流れで変化します。
無視意識な情報→心のモード→思考・行動→セルフイメージ→性格(マインドセット)
プライミング効果が働く無意識の情報は、私たちの五感を通して自然に入ってきます。街でソースが焦げる匂いを嗅ぐとお好み焼きやたこ焼きが食べたくなるように、嗅覚を刺激する匂いはかなり強力なプライミング効果があります。
プライミング効果の応用
楽してセルフイメージを変えようと思うと、このプライミング効果を応用して自然にセルフイメージが変わるという方法です。
プライミング効果の応用は実に簡単で、私が子どもの頃から行っているのは「貼り紙」子どもの頃は部屋に「努力」「忍耐」「親切」「勉強」などを習字で書いて貼っていました。
でも、効果があったのは、「忍耐」と「親切」で、イジメや母親からのDVにも普通に耐えてましたし、女の子には特別親切でした(笑) 今でも叶えたい目標を書いて貼っています。
「環境を変える」これも効果的です。花を活けたり、観葉植物、写真・絵画、アロマとか断捨離で部屋をスッキリさせる。
「人付き合い」を変えてみる。頑張っている人、ポジティブな人、癒やされる人、尊敬できる人など、身近に付き合う人は影響を受けるのでセルフイメージが変わります。
このようにプライミング効果は、自分のセルフイメージを変えるために意識して使うのは良いのですが、反面、影響されやすいデメリットがあります。
最近は情報過多で、様々なところからネガティブな情報や暴力的な情報が多く入ってきます。それにテレビのほとんどのCMは視覚や聴覚を利用したプライミング効果が仕込まれています。
無意識的に入ってくる情報は、自分が良し悪しを選別して基を断つしかありません。プライミング効果は諸刃の剣だということを認識しておいて下さいね。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「セルフイメージが「ネガティブ」なのは過去も未来も他者の責任にしているから」
過去を塗り替えてセルフイメージを変える
◇「ワーキングメモリが整理整頓されていないと頭が悪くなる」
ワーキングメモリを整理整頓すればセルフイメージがアップする
【小さな実践】
プライミング効果が応用できる思考や行動を実践してみる