コミュニケーションの客観・主観のスイッチ

小橋広市

小橋広市

テーマ:マインドセットの書き換え

事実と解釈


今回はビジネスでもプライベートでも、事実と解釈をゴチャゴチャにすることで誤解を生むコミュニケーションについてお伝えします。

旅行に行った時の話を、友だちから次のように聞かれた際、「旅行は楽しかった?」という質問だったら、旅先でのエピソードや内容の良し悪しを話してもかまわないし、話す順番も自由です。

ところが私の場合、「ホテルの食事の内容はどうだった?」という質問に対して、つい、食事とは関係のないエピソードの話を先にしてしまうクセがあります。友だちからしたら、なんだかなぁ~って感じです(笑)

期待値のズレ

事実と解釈=客観と主観


このようにプライベートでは多少、事実と解釈が入り混じっていても許されると思いますが、ビジネスの場では困ります。

辞書で事実と解釈の意味を調べると、事実は「実際に起こった事柄・現実に存在する事柄」、解釈は「物事や人の言動などについて、自分なりに考え理解すること」とあります。

簡単に言うと、事実は「客観」で解釈は「主観」です。「今日の気温は7度」が事実で、「今日は寒い」が解釈です。事実(客観)は誰が聞いても現実としては同じですが、解釈(主観)は、人によって感じる温度は様々です。

事実が聞きたいのに解釈で答えられると、また質問を追加しなければなりませんが、事実で答えてくれると、寒いかどうかを判断するのは自分なのでストレスはありません。

ただ、同じビジネスの場でも、解釈で答えた方が良い場合があります。


アイデアを出し合う会議で、上司が「◯◯さんはどう思う?」と聞かれた時は解釈で答えて良いし、意見を言う前に「私の主観ですが」と前置きしておくと周囲もストレスなく聞くことができます。

人数が多い会議では、事実と解釈をゴチャゴチャに使うと時間だけが過ぎていく非効率な会議になるので、個々が会議の目的を把握し、全員が理解できる共通言語で伝える必要があります。

上手な使い分け


ビジネスにしてもプライベートにしても事実と解釈の使い分けできる方がコミュニケーションは上手くいきます。

昔、私自身がホウレンソウが下手だったので、相手が聞きたい事実を伝えずに、自分の解釈で伝える悪いクセがありました。

幸い、ビジネスではこのクセは改善できました。この最悪のクセをどのように改善したかと言うと、相手が聞きたいことが何かを頭の中で整理して答えるようにしました。

相手が何を聞きたいのかを意識しておれば、聞きたい質問にシンプルに答えることができるのでコミュニケーションがスムーズになり、会話のキャッチボールができるようになります。


今回のまとめとして、

事実(客観)と解釈(主観)の意味を理解し、場に適応するように使い分ける
トレーニング法として、相手が聞きたいことを頭で整理して事実のみを答える



あなたにも気付きがありますように


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「人間関係で悩む、嫌な人への接し方」
客観と主観の使い分けを鍛えるメタ認知能力

「合理的コミュニケーション」 
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【小さな実践】
普段の会話の中で、相手が聞きたいことが何かを一度自分の中で整理して、質問に対して事実のみを答えられるように意識しておく


 

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