「感情のしおり」トレーニング

夫婦喧嘩して仲直りしたからといって、すぐ普段通りに気持ちを切り替え、いつもと変わりなく相手と話すことができますか？　聞くまでもなくケンカの後や失敗の直後に一瞬で気持ちを切り替えられる人はいません。

気持ちの切り替えといっても色んなシチュエーションがあると思います。

・おさえのピッチャーが決め球でホームランを打たれた
・お相撲さんが格下に負けた翌日
・大事な仕事で失敗をして上司に報告
・考えただけでも逃げ出したくなります。

気持ちの切り替えができないのには次のような理由があります。

・納得できないことが残っている
・切り替えようと思うが行動に繋がる糸口が見つからない

これらは考えれば考えるほど負のスパイラルに陥るだけ。かと言ってすぐに切り替えができるような魔法の対処法はありませんが、切り替えスイッチのトレーニングすることで切り替えができるようになります。

切り替えスイッチ

ケンカの後や失敗した後に自分なりのルールを作り、それを行なうことで切り替えスイッチが入るようにしておくのです。一度そのスイッチを作っておくと脳が勝手に切り替えてくれます。

昔は失恋をした女性が髪を切ったり、大切なモノを処分したり、環境を変えたりして切り替えていました。これも切り替えスイッチのひとつ。

他にも「引きずっている気持ちをノートに書く」「カラオケで歌う」「スポーツをした汗を流す」「普段我慢しているモノを買う」「お酒を飲んで寝る」どれでも良いので自分に合ったルールを作ります。

ただ、切り替えスイッチを設定するには、ひとつ大切なポイントがあります。

例えば、「カラオケで歌う」と決めたら、どんなことでも切り替えスイッチは「カラオケで歌う」に統一して下さい。

そして歌った直後「スッキリ切り替わった」と自己暗示をかけるのです。これを継続すれば、脳が「カラオケで歌う」と自動的に切り替えてくれるようになります。

もうひとつポイントがあります。

気持ちの切り替えにはタイミングがあります。それをのがしてしまうと自分の行動や言動、感情が負の連鎖に陥って不安が増幅されます。

事の直後のタイミングをのがさず、頭の中で素早い反省を行ない、反省を基に同じ轍を踏まないと自分に言い聞かせるのです。

これはトレーニングするしかありません。昔の私は、トラブったり失敗した後は一週間くらい引きずっていましたが、いつの頃からか「寝て起きる」と切り替わっています。

是非、あなたに合う切り替えスイッチを見つけて下さいね。


あなたにも気付きがありますように



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

◇「自由自在にポジティブスイッチを入れる方法」
気持ちの切り替えもアンカリングで

◇「「感情のしおり」のトレーニング法」
アンカリングのトレーニング法



【小さな実践】
普段、気持ちの切り替えをどのように行なっているのか意識し、それを増幅させて自分に合う切り替えスイッチを見つける