人間関係の距離感の測り方

小橋広市

小橋広市

テーマ:関係性コンディショニング

人間関係において、相手と距離を取りたいけど何を基準にしたら良いのか分からない時がありませんか。相手が同じでもプライベートと仕事の距離感を変えるとか、考えていくと無限にあるように思えます。

まぁそこまで細かく考えると人間関係が面倒くさくなりますから、この際、「ルールに基づいた関係」と「フィーリングの関係」と2つに分けて考えてみましょう。

「ルールに基づいた関係」とは、「上司と部下」「先生と生徒」「売り手と買い手」「ドクターと患者」のような暗黙のルールを守ることで成立するドライな関係。

一方、「フィーリングの関係」とは、「同じノリ」「同じ郷里」「同じ趣味」という親近感や共通の価値観で共感を楽しむ関係がウェットな関係。

しかし、人間関係が複雑なのは真っ二つに分けることができないことです。上司と部下の関係でも、プライベートになればウェットな関係になることがあります。

分かりやすい例が恋愛です、場合によってはドライとウェットな関係が共存することも多々あり、これら2つの関係性のバランスが崩れるとゴチャゴチャになります。厄介なのは双方のバランスが目に観えないことなんです。

距離感の取り方


ではバランスを考えた距離感の取り方はどうするかですが、実は、どんな人間関係だってルールに基づいてお付き合いしています。親しき仲にも礼儀ありってやつです。

人間関係は、必ず双方にルールを持っており、どちらも自分のルールに従ってお付き合いしているはずです。双方のルールが重なったゾーンが、図のような理想的な距離感になります。

ドライとウェットな関係

左側の円の「ルールに基づいた関係」に基づいて、双方の2つの円を近づけて重ねていくと「理想的な距離感」のゾーンが大きくなるのでバランスが取れた関係性が築けますが、人間関係は安定していないので常に整えていく必要があります。

フィーリングの関係性は共感を楽しむとお伝えしました。共感するためには、「相手に興味を持つ」「相手を理解する」「興味と理解を感情表現する」と以前、お伝えしました。(下記にリンクを貼っています)

この3つのことは難しいことではありません。だってあなたの親しい友だちには普通に行なっていることですからね。

ドライな関係もウェットな関係も明確に境界はなく曖昧なものなので神経質になることはないと思います。この2つの関係性を意識しているだけで、距離感が解りやすくなると思います。



あなたにも気付きがありますように


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「コミュニケーションは「共感と共有」」
共感の3つの要素

「人間関係は程よい距離感と挨拶で築かれる」
距離感を埋める方法



【小さな実践】
人は自分のルールを基準に他者と比較して双方の距離感を決めているという意識を常に持っておくだけで関係性が観えてくる


 

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小橋広市
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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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