男と女は脳がちがう
孤独を楽しむふり
私は学生時代から、イベントや飲み会の幹事役を買って出ていました。理由が2つあって、ひとつは皆んなが喜んでくれるのを楽しみたい。もうひとつは誰にも言ったことがありません。
私は人が複数集まる集団の中で会話を楽しめなかったり馴染めなかったりして、自分がポツンと浮く恐怖心があります。だから全体を俯瞰しながら進行をフォローする幹事役は、浮くこともないし取り残された感もないから好都合でした。
そんな理由があって自分が幹事をしてない飲み会は、会話の中で自分が浮かないように意識していたので、相手の話を聴くより自分がどう観られているかばかりを気にしていたので居心地が悪かったです。
こんな感じで、若かりし頃はパーティでも壁の花になるのが嫌で何かと理由をつけて断って独りを楽しむふりをする時期がありました。
2種類のコミュニケーション
家庭では何でも相談できる頼もしいご主人も、職場では人間関係が上手くいかずにパワハラを受けている。一方、職場の人間関係は上手くいっているのに家庭では子どもの相手もせず、自分が好きなことばかりをする。
どちらのコミュニケーションが上手なご主人が良いですか?
もちろん、職場でも家庭でも良い関係性を保てる方が良いですよね。これらのコミュニケーションを大きく分けると次の2つ。
・家族、友人、恋人などのように楽しむことが目的のコミュニケーション
・ビジネスにおいて、成果を出す手段としてのコミュニケーション
これら2つの共通点は「共感」「共有」ですが、職場やプライベートでコミュニケーションが上手くいかないのは、これら2つのコミュニケーションの違いをゴチャゴチャにしているからです。
私は次の3つの要素がすべて含まれているのが「共感」だと思っています。
1.相手に興味を持つ
2.相手を理解する
3.それらの興味と理解を自分の感情に乗せて表現できる
・相手に興味があり理解していても、感情表現が乏しければ楽しい会話にはなりません。
・相手に興味があり上手に感情表現できたとしても、相手に対して理解がなければ会話は一方通行になります。
・感情表現が豊であっても相手に対して興味も理解もなければ、互いにストレスしか残りません。
これら3つの要素を意識していると、家庭もビジネスも「共感」と「共有」を感じるコミュニケーションができるはずです。
共感と共有トレーニング
私が冒頭で話した「会話の中で浮く」という恐れがなくなっていったのは「話している人に共感」するように心がけていました。
話している人に対して、話に興味を持ち、理解するために質問し、その回答に対して共感できるところがあったら、笑顔で「それって解るわぁ」というような感情を乗せて、同じような体験を簡単に話していました。
上手くいかない時は、「笑顔とうなずき」だけでもOKです。共感を得る質問は「相手がまだ話していないけど、本当に言いたいことを聴く」ことです。その質問がドンピシャの時には、相手の顔や反応で解ります。
相手が本当に話したいことは、これから話そうと思っていることかもしれないし、相手自身も気付いていないことかもしれません。
もし、あなたが相手も気付いてない質問をした時には、その場は盛り上がること間違いなしです。これらはコーチングのトレーニングになります。
参考になれば幸いです。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「自己肯定感を下げる3つの感情」
「罪悪感」「劣等感」「不安感」と向き合う
◇「人間関係の悩みは「Q&A」で解決する」
コミュニケーション上手は井戸端会議にあり
【小さな実践】
相手との会話の中で「共感」の三要素「興味を持つ」「理解する」「興味や理解を自分の感情に乗せる」ことを実践する