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人間は完全なものより、不完全なものに対して興味を持つ傾向があります。これをザイガルニック効果(ツァイガルニク効果)と呼びます。
今回は、私たちが「未完成」「途中」「欠けている」「隠れている」などの不完全なモノに興味が湧くという話をいくつか場面と事例をあげてお伝えします。
例えば、揃っているモノが1つだけ欠けている。前歯やジグソーパズルが一箇所欠けていると、どうしてもその箇所に目がいく。
テレビを観ていて、あるシーンがモザイクで隠れているとどうしても気になったり、ドラマで良いところで来週に続くになったりすると、どうしても続きが観たくなる。
ディズニーランドの理念は、「ディズニーランドは常に未完成でなければならない」というように、ディズニーが必ず未完成のアトラクションを残しているのは、次に来る楽しみをゲストに残してリピートしてもらいたい狙いがある。
修学旅行は、目的地に着くまでのバスや新幹線で移動が楽しい’。高校や大学の文化祭は当日より、当日に向けてみんなで遅くまで準備している途中の、共有している時間の方が楽しい。
「会話で一番重要なのは言い残すこと。言いたいことは言葉にしてはいけない」と作家の村上春樹氏が言っている。推理小説は、明確にならない謎や伏線を推進力に「謎」という未完成のものを明かにしようと読み進めることに楽しみを覚える。
これらの場面や事例がザイガルニック効果で、この心理はビジネスにとどまらず、プライベートでも無意識に応用されています。
完成されたものより、未完成なものが出来上がる過程に対して、人は楽しみを覚える傾向がある。
参考になりましたら幸いです。
次回は、「ザイガルニック効果」に繋がる、新築。リフォームで建物が完成しても入居したくない「新築ブルー」という心理状態になるのは何が原因か。そして新築ブルーをならないためにはどうしたら良いのかをお伝えします。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「あいた穴は埋めたくなる」
空いた穴にフォーカスするのは何故か
【小さな実践】
ザイガルニック効果をビジネスやプライベートで応用してみる