感情俯瞰ノート 第3章.2
近頃、本屋に行ってみると、自己啓発や成功法則の本がやたら多い。売れるからスペースを増やすのだろうが、これらの本を買う人のほとんどが、何度か自己啓発や成功法則の本を買っているリピーターだそうです。
私もそのひとりでした(笑)
アメリカの研究では、自己啓発や成功法則の本を購入して、いくら実践したとしても、成功したのは全体の約3%しかいないそうです。
私たちは一日の約40%が潜在意識の習慣プログラミングで行動しています。よって習慣を変えると人生が変わるというのは大袈裟な話ではありません。
私は人間の共通心理学の基にした店舗デザインを生業としていました。「棚の高さを変える」「商品の配列を変える」「色を変える」「スポットライトの位置を変える」「BGMを変える」これらを変更しただけで売上が変わります。
このように人間は潜在意識を少し刺激するだけで行動が変わります。その場しのぎ的に本を買ったりセミナーなどに参加して多くの知識を入れようとすると、脳は基本、変化したくないのでブロックします。
脳がブロックしているので、当然、変われません。変われないから、また新たな知識を入れようとする。こうして顕在意識で脳のブロックを壊そうとすればするほど、それに対する脳のストレスは大きくなります。
自己啓発の本を購入したりセミナーに参加している人は、学んでいない人よりストレスが大きくなっています。あなたが本当に求めている願いを具体的にしない限り、問題に対処する方法だけでは解決できないということです。
私は心理学や人間関係の専門書を今まで数百冊、セミナーも数え切れないくら参加しています。全部無駄とは言いませんが、実際、実践的に使えている濃縮エキスは数冊分です。
自分が変われない、解決できない不安で、手を変え品を変えて脳に刷り込もうとしてストレスばかりかけて、ずいぶん急がば回れをしてきたわけです。
脳のプログラミングを変える近道
そんな遠回りしなくても近道があります。それは、あなたの本当に欲しいモノ、一番の望みを自分が理解することです。そのためのワークを1つお伝えします。
1,アラジンの魔法のランプの魔神が「お前の望みを10秒で正直に答えれば、その望みを叶えてやろう」と言われたとして、その質問に答える
2,1の欲しいモノや願いが手に入ったら自分はどうなる
3,何故、自分は1を求めたのか
このワークを行った後、1の望みが顕在的な思考が働いた回答だとしたら、その望みはストレスを抱えるだけで、私のように時間とお金だけ消費して負のループに入って達成できません。
例えば、
ワーク1で「お金」という望みだったとしても、ワーク3まで行ない、潜在意識の中でくすぶっていた原石(喜び・愛・心の平安)を最終的に望んだとしたら、エネルギーに変換できるし、間接的ですが、他者のために活かせるお金が手に入るはずです。
本当の望みが明確に解ると、その望みにアンテナを張って「目的」のための計画を逆算し、戦略を立てます。どのようなリソースが必要か、障害になるものが何かを明確にし、実行に移すことができます。
脳は苦痛を回避し快楽を求めるクセがあるので、苦痛と快楽のプログラミングを入れ替えることで習慣を書き換えることができます。
参考になれば幸いです。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「目的達成に必要な3つの要素」
脳にストレスをかけない目的達成
◇「セルフコーチングが簡単にできる質問集」
自分の潜在意識から気づきを導く質問
【小さな実践】
1・2・3のワークを何度も行ない、自分が本当に望んでいることを明確にするトレーニングを行なう