出口が見えない認知症のトンネル入った日
「遠距離認知症介護者の日記」のテーマの記事は、お袋が認知症になった初期の頃を記録として残すためにアップしています。
ここから2014年3月22日の話
お袋の介護認定が要介護1と認定された。タイミングが良かったのか異例の早さだった。これで介護事業所を選定してケアーマネージャーと相談可能となった。ただ、お袋がどの程度ケアを受け入れるかが次の問題。
話は変わるが、
実家の火災保険を見直そうと思い、保険会社に問い合わせたところ、他界した祖父が契約者になっていることが発覚。早速、契約者の名義変更を申し出たが、建物が祖父の名義になっているのが問題とのこと。
改めて不動産の名義を調べると、確かに数十年前に他界した祖父の名義になっている。どうやらお袋は親が他界すると自然に相続されると思い込んでいたらしい。
考えてみれば、お袋の意思表示が可能な現段階で発覚したのは運が良かったと言える。 もし、認知症がこれ以上に進んでいたら、かなり厄介な問題になる。
今回のことは、建築に関わり不動産相続のコンサルを行なっていた私の落ち度。まったく、紺屋の白袴とはよく言ったものだ。
早速、市役所で祖父が生まれて他界するまでの戸籍謄本と、お袋の戸籍謄本、住民票、印鑑証明、固定資産評価証明書などを取付けて法務局に相談に行った。
数回、足を運ぶことになるが、司法書士に依頼すると高額になるので相続手続きは私が行なうことにした。ちなみに登録免許税の税率は評価額の1000分の4だ。つまり、1000万なら4万ということ。
これが終わると成年後見人の手続きに行かねばならないのでやることは山ほどあるが、全て、私が先送りにしていた問題が、お袋の認知症によって浮き彫りになっただけのこと。
今年は色んな面で変化の年になるだろう。先送りという悪習慣が、このような結果を生むということを身を持って体験した。
ここから現在
家族が認知症になると、手続きすることが山程あります。それらは手取り足取り教えてくれるものではありません。役所に行っても、こちらが聞かないと教えてくれません。
私は認知症について、思い込みと知識不足だったのでこのようにバタバタする結果になりました。お袋の認知症は、ある日突然に訪れ、進行は待ってくれないくらい早いものでした。
認知症は今や、他人事ではありません。40代で発症する人もいます。私の経験から、家族の誰かが認知症になったとしたら、どのような手続きが必要になるのかをまとめておくことをお勧めします。
【小さな実践】
・認知症になると、家族がどのような手続きを行うのかまとめておく
・地域の介護相談コミュニティにも参加しておく