◯◯と◯◯があるとコラムネタに困らない
前回の続きで「エッセンシャル思考法」の実践テクニックをお伝えする前に、少し説明しておきます。エッセンシャル思考とは、本当に重要なことだけを確実に実行し、「最小の時間で成果を最大にする」という考え方のことです。
エッセンシャル思考は、企業の社員だけでなく、専業主婦の育児、介護、家事にも応用できるので、あなたの「仕事」に当てはめながら読んで下さい。
では「重要なこと」を掘り起こすテクニックを3つお伝えします。
見極めるテクニック
エッセンシャル思考は少し理解して頂いたと思います。次に具体的にどのように実践するのかをお伝えします。
冒頭でも書いていますが、「重要なこと」をどうやって見極めるのか解りませんよね。重要なことを見極めるテクニックは次のようなことです。
仕事を頼まれても、条件反射的に引き受けずに意識的に考える時間を設ける。ここは何を考えるのかがポイントです。
まず、雑多な情報をシャットアウトし環境を整えてから「この仕事の目的は何か?」「どのような成果につながるのか?」などをノートに書きながら整理する。
見極めるテクニックは、育児、介護、家事にも応用できるところがあります。特に育児や介護は、待ったなしですから冷静に考える時間はありません。だから余計な感情が入り無駄な行動が多くなります。
育児や介護でどのように応用するかは、それぞれ抱えている問題や課題が分からないと一概に言えませんが、問題点や課題をノートに書き出す時間をつくることから始めてみてはどうでしょうか。
情報のフィルタリング
仕事を依頼された際、内容の全体像を俯瞰し、自分が聞いた中で不必要な情報や個人的な感情を捨てて、内容の本質的な部分をピックアップする。もっと言えば、相手から語られていない部分の本質を考えてみる。
情報のフィルタリングは、育児、介護、家事に応用できる部分は少ないかもしれませんが、保育園や学校、デイサービスの関係者から入ってくるのは良い情報ばかりではありません。
◯◯して下さいとか、他の人は◯◯しているとか、相手側の課題をこちらに押し付けてくることがあります。そんな時に本質的な部分を考えたり、相手側が語っていない本質を想像するのは、この情報のフィルタリングが使えるかもしれません。
90点ルールを取り入れる
与えられた仕事を「重要」だと思う基準は、重要度が90点以上で、90点未満の仕事をやっていると「何でも屋」に成り下がるのでやらない!
と、このような厳しい考え方で通すのは理想ですが、実際は中々できません。
この90点ルール、もう少しハードルを下げるとこのような考え方もできます。
頼まれた仕事は、一度考える時間を設けて、多角的に観ながら自己採点で80点未満の仕事については、無駄な時間をかけずにこなし、80点以上の仕事には丁寧に時間をかけて取り組む。
これなら、これまでの考え方のフレームを外し、取り組み方を変えるだけなので、実践できそうですよね。
90点ルールのテクニックは、育児、介護、家事へ一番応用できる考え方です。というのは、育児、介護、家事は、明確な境界線がありません。やれば切りがないので、どこかで線引が必要です。
例えば、買い物、付き合い、部屋の片付け、食事の準備などは80点未満として、無駄を減らし、感情移入せずに取り組む。一方、育児、家族のコミュニケーション、自分の時間などは80点以上の重要なことに位置づけて、丁寧に時間をかけて取り組む。
そしてできること、できないことを、明確に仕分けし作業の分担を考えることもできますので、すべて自分ひとりで抱え込まないことです。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「無駄な仕事を捨てるテクニック③」
明確化して上手に断るには
◇「高齢者パワー」
ダブルケアをしていても自分の時間はもてる
◇「人生に与えられた時間は平等ではない」
自分の時間は与えられるものでなくつくるもの
【小さな実践】
ノウハウは自分の仕事や人間関係、環境に置き換えてイメージし、個々で応用方法を考えてみる