緊張を取り除くためにする2つのこと
職場で上司や同僚の期待に無理をしてでも応えようとして、しんどくなったことがありませんか。私が会社員だった頃、上司と部下の板挟みになり、にっちもさっちも行かなくなって出勤するのが億劫になったことがあります。
その頃、このような思考法を実践できていたら、私の人生は変わっていたかもしれません。その思考法は「エッセンシャル思考法」と呼ばれているものです。
エッセンシャル思考法
エッセンシャル思考とは、本当に重要なことだけを確実に実行し、「最小の時間で成果を最大にする」という考え方のことです。
私たちの時間やお金、体力、能力などは限られた資源です。その中でも重要なことだけを実行して成果を上げるという考え方は当たり前のことですが、これを実践するのが容易ではないようです。
とにかく、エッセンシャル思考の考え方とそうでない考え方の違いをお伝えします。
非エッセンシャル思考の考え方
・全ての事をやるべき
・頼まれ事の全てが大事
・全てこなすためにどうする
・仕事量や手数が多い人が仕事ができる
・頼まれると反射的に「できます」と答える
非エッセンシャル思考の人は、いくら一生懸命に仕事をこなしても、結果的に中途半端で無力感しか残らない。
エッセンシャル思考の考え方
・最初に何をして何をやらないかを決めた上で、
・良質で仕事量を少なく
・損をしないために積極的に捨てる
・捨てるかどうかではなく何を捨てるかを考える
・必要がない仕事は勇気を持って断る
・必要がないことは捨ててやらないことを決める
・会社にも個人的にも効果が大きい仕事を優先する
・エッセンシャル思考の人が仕事をすると効率的で充実感がある。
パレートの法則
エッセンシャル思考はパレートの法則に基づいた考え方です。この結果の違いは、パレートの法則、80:20の法則とも呼ばれる法則が働くからです。
パレートの法則は「全体の20%のことが全体の80%の成果である」つまり、「会社の売上の8割は2割のお客様による売上」と言われる法則です。
例えば、仕事に対して全力投球すると考えていても、実際に大事な部分は全体の2割で8割はしなくてもよい仕事だということです。
私もそうだったように、非エッセンシャル思考の考え方を持っている人は危険です。
何故、危険かというと、頼まれごとを何でもこなせるので周囲から「できる人」「頼れる人」「優秀な人」などというレッテルが貼られます。
このようなレッテルを貼られると、非エッセンシャル思考の人は必死に期待に答えようとして、日々、雑多な仕事に追われ、本来の目的を見失い、結果的に自分軸を捨てて他人軸で仕事するようになるので、最後はココロが折れてしまうのです。
こうなる前に私は上司に相談しました。ところが上司は「やらないよりやった方が良い」です。その頃は上司の言葉を真に受けましたが、やらなくてよい雑多な仕事をやることで、本当に意味がある仕事ができず、全てが中途半端になっていました。
このエッセンシャル思考法は実践できるかどうかが全てなので、次回は実践できる方法をお伝えします。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「嫌われないことを恐れなければ2割の好かれる存在になれる」
他者の思考や行動はコントロールできない
【小さな実践】
仕事は全て重要だと考える前に、どれが一番成果につながる重要な2割の仕事かを書き出してみる