怒りは親密な人間関係ほど生まれやすい

小橋広市

小橋広市

テーマ:怒りのエモーションコンディショニング

親密な関係性


恋人同士や夫婦、親しい友だち、こういった関係性が近くなるほど、不思議と相手の言動に敏感になります。

確かに関係性が濃くて身近な人ほど、自分のことを理解しているので気を使わなくて楽だと思うでしょう。

ここに落とし穴があります。

「長い付き合いだから自分のことを誰よりも理解してくれている」この思い込みが、怒りを呼びやすい状態です。「怒りは親密度に比例する」といいます。これを「脳の覚醒が低い」状態。つまり、緊張感がない状態のことです。

「脳の覚醒が低い」のは、脳が半分寝ているような状態なので、普段なら難なく対応できることでも、相手の話し方や要求がウザく感じたり、面倒になってイライラするようになります。

一方、初対面の人の場合、相手の言動が予測できないので、緊張して脳が覚醒レベルを上げフルパワーで対応します。フルパワーの脳は、多様な要求にも対処できるのでストレスを感じず怒りにならないのです。

同レベルの関係性


自分と同レベルの関係性だと思うことで、自分の価値基準を相手にも適応できるという思い込みが働きます。

・自分が理解できることは相手も理解できる
・自分にできることは相手もできる
・自分が思っていることは相手も思っている

これらは自分の思い込みなので、相手にしてみれば「知ったこっちゃない」です。そうすると、自分が思った通りにならない矛盾で、脳が対応できなくなって怒りが発動します。

この怒りの特徴は、相手が極端に低いレベル人(他人の子ども)や、相手がすごく高いレベルの人(年齢差や専門職)に対して起こりにくい思い込みです。

これらの関係性で怒りが起こるのは、相手に対する「甘え」です。怒っても許される関係だと無意識に思っているからです。

怒り小

何故、怒りやイライラが起こるのか「怒りスイッチ」を知っているだけで、自分の怒りを予測し対処できるようになります。是非、意識してみて下さいね。

次回はこれらの怒りやイライラを、減少する思考法をお伝えします。



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「怒りの起動スイッチはあなた自身が押している」
自分の愚痴を分析すると解ること

「出口の見えないトンネル」
自分が対処できな出来事



【小さな実践】
原因が解らない怒りやイライラは改善できないが、怒りスイッチが理解できると何故、改善できるようになるのかを考えてみる


 

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小橋広市(講師)

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