「怒らない」を習慣にする2つのステップ

小橋広市

小橋広市

テーマ:怒りのエモーションコンディショニング

怒りシリーズ


前回の続きとして、爆発した怒りをコントロールするのは容易ではありませんが、初期段階ならコントロールすることができます。

怒りは、一度、発火すると自分の中で連鎖的に点火し、沸点に達すると大きな爆発になります。怒りに気付く最初のステップとして、発火する前のタネの段階で、自分が対処できない目的意識に気付くことです。

一度、発火した怒りは、悪いのは相手だと怒った事実を正当化するので、口論の原因は相手ではないと言われても納得しません。先日の記事でもお伝えしましたが、相手の言動が自分の期待値を下回るとイライラや怒りに変わります。

「相手も自分と同じ」という思い込みが期待値のギャップを生みます。感情的になって冷静さを失うと相手の真意が観えてきません。

コミュニケーションは、自分の主観を混じえすに相手の話を聴き、相手の会話フィルター(削除・歪曲・一般化)に気づいて質問してあげることです。

周囲からのストレス

単純な事例ですが、「お腹が空いた」と相手が言ったとしたら、真意は、「一緒に食べたい」「歩きたくない」「イライラする」「あの店にいきたい」「休憩したい」など、このように前後の会話やシチュエーションによって真意は異なります。

言い方も受け取り方もバラツキがあるので、自分が解釈したことをそのまま言ってしまうと、相手の真意とは真逆に受け取られることもあります。

怒らない人


怒らない人の特徴は「聴く耳を持っている」 自分の主観を混じえずに相手の真意を汲み取ることに全神経を集中させ、互いのフィルターを通した内容については、曖昧にしたり自分の主観で解釈せず、よく質問をしています。

さて、怒りシリーズの今回のまとめとして、怒りを発動させない2つのステップは、

・自分が対処できない怒りのタネに気付く
・主観を混じえず相手の真意を聴き取る

良かったら参考にして下さい。


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「見ている地図が違っても目的地に着ける理想的な人間関係」
相手と自分は見ている地図が違う

「思い込みで誤解を招く人間関係」
相手が理解できる共通言語で話す



【小さな実践】
相手が本当に伝えたい真意を汲み取る質問を日常的に使ってみる


 

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小橋広市(講師)

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