思い込みのワナ
私が苦手とすることのひとつ
楽しかったことや感動したことを他者に伝えるのが超苦手。
よくやる失敗は、自分が感動したことを一気に話そうとして、相手に質問の機会を失わせ相手は質問することを忘れるので、聴き終わった時には「へぇ~」で終わる冷めたコミュニケーション(笑)
こんな失敗をしない伝え方は、話したくてしょうがない「聴いて聴いて」のハイテンションを相手のテンションに合わせること。これができそうでできない。
会話のクセ
例えば、あなたが森に囲まれた美しい湖に行った時の話を、どのような表現で他者に伝えますか?
私が伝えるとしたら「鏡のような湖の水面に写ったもう一つの森が時々吹く風で形を変え、まるで森がうごめいているように観える」とかね。
ある人はこう言うかもしれません「静かな湖の周囲の森から小鳥の囀りがあちこちで聴こえ、まるで森のオーケストラみたいだった」
或いは、こんな人も、「向こう岸の新緑の森の香りを湖面を滑る風が運んできてくれてまるで自分が森の中にいるような感じだったよ」
表象システム
三者三様、私は視覚と身体感覚タイプなので、視覚や感覚で情景を伝えています。2番目の人は聴覚、3番目の人は身体感覚で伝えています。
「観る」「聴く」「感じる」
このように私たちは、景色を観た時、食事の時、人間関係、それぞれ五感を使って認識しています。これらを専門用語で「表象システム」といって、それぞれ自分の得意な表象システムを使って伝えています。
視覚優位な人の特徴は、「話しが見えない」「先の見通しが悪い」「見解の相違」「◯◯な見方がある」という言葉をよく使っているようです。
聴覚優位な人は、「あの人とはリズムが合わない」「話のテンポが違う」「ボワーン」「ぶぁー」「チャラチャラ」とか擬音をよく使うようです。
身体感覚優位の人は、「いい感触で話が進む」「おいしい話し」「鳥肌が立つ」「場の空気が重い」「意味がつかめない」などの感覚的な言い回し。
表象システムを意識すると、このような会話のクセが観えてきます。但し、傾向があるというだけなので決めつけない方がいいですね。
こんなことが何の役に立つのかと言うと、互いに話をしててギクシャクして会話が噛み合わない時は、もしかして相手と表象システムが違うのかもしれないと考えてみてはどうでしょうか。
他にも、声の大きさ、相手との距離、テンポ、スピードなどを、相手に合わせると会話が弾むかもしれませんね。
【小さな実践】
コミニュケーションで相手がどの表象システムの傾向があるのかを意識して聴いてみる