借金は人間関係の覚悟が必要

小橋広市

小橋広市

テーマ:人生の軌跡と羅針盤

人生で一番後悔したこと


様々な経験をしてきましたが、人生で一番後悔したことがあります。当時20代前半、行きつけのラウンジのママを好きになり、毎日のように店に通ったことがあります。

若気の至りと言えないくらいのお金を注ぎ込み、その挙句、飲み友達の友人にある時払いの借金をしながら飲みに行っていたアホです。

それまで借金をしたことがなかった私は「必ず返すのだから」と軽んじていました。借金してからもその友人と飲みに行っていましたが、そのうちその友人から飲みに誘われても億劫になりました。

「催促されるかも・・・」という恐れや後ろめたさが日に日に増して、友人に会うのが億劫になりました。

そんな私の行動に不安を感じたのか、友人がついにこう言ったのです。「車を買いたいのでお金を返してほしい」と。この時の私の心境は申し訳ないというより、「なんでこのタイミングで・・・」と自分の都合で言い訳を考えていました。

その友人とはギクシャクし始めたので借りていた残金を返しました。そんなことがあっても、不思議とその友人とは飲み友達の関係は続きました。

あおり

借りた代償


借りている時の心理状態を思い返すと、借りた友人と飲んでいると、まるで友人を接待をしているように持ち上げたりお金のことに触れないようにしていたので、何でも言える間柄から遠い存在になりました。

その友人が普通に話しかけてきても、何か恩着せがましく聞こえたり、上下関係があるように感じていました。借金しただけでこれだけ相手に対する感情が変化することを身をもって体験したわけです。

それからというもの、私は一度も知り合いから借金をしたことがありません。あの時の気持ちを二度と味わいたくなかった。借金をするくらいなら眼の前のチャンスを逃しても構わないし、現実、そうしてきました。

私はこの経験で、借金をしたことがない人、または借金をしても期日を守って返した人が体験したことがない貴重な精神状態の体験をしたので、同じようなことで悩んでいる人には共感できます。



【小さな実践】
絶対に返せる期日を指定できないのなら借金をするべきではない



 

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小橋広市(講師)

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