やる気スイッチはドーパミン放出
残念な講座は
先日、アンガーマネジメントの応用講座を開講しました。この講座はアンガーマネジメントを習慣化するプログラムですが、これが言うほど簡単ではありません。
講座を行っている私が言うのもなんですが、10人受講して1人習慣化できるかどうかです。どうしてそんなことが言えるかというと、応用講座に限らず、私の講座に参加して頂いた方は、フォローアップなどで受講後もメールやSNSで繋がっています。
この応用講座は3時間ですが、思考や行動を習慣化しようと思うと、別のプログラムをお伝えしないと継続できません。応用講座だけで終わった方は、ほとんど習慣化できていません。
これには理由があって、習慣化するにはだいたい3週間かかると一般的に言われていますが、そもそもこの3週間という定義付けが曖昧で、たいていの人が、3週間で変われるかもしれないと自分に期待します。
しかし、人はそれぞれ期待への反応が下記のように違います。
・外からの期待も自分への期待のどちらにも反応する
・外からの期待には反応するが、自分の期待には反応しない
・習慣化の方法に疑問を持つが、それに納得すれば反応する
・そもそも習慣化に抵抗し自由に反応する
このように、大きく分けるとこの4つのタイプがあるので、私は必ず応用講座のフォローアップでコーチングを行ない、受講者のタイプに合う方法を見つけ、習慣化できるスキルをお伝えします。
習慣化と生存本能
ところで、あなたは高いところは好きですか? 私は建物の中なら平気ですが、まわりに囲いがないとダメです。これは危険なものに近づかないという、動物が生命を維持するための生存本能です。
このような本能は、潜在意識の中で思考や行動を制限しているので、誰でも先の見えない暗闇には足を踏み入れたくないはずです。
現状から動かないのが安全!と考えるのが普通です。脳には変化を嫌うこんな癖があります。自分の存在を一定に保つことで、自己崩壊をしないように自己を維持するのが「ホメオスタシス」(恒常性維持)です。
※恒常性維持とは、病気の原因となるウイルスや細菌が感染したり、癌細胞が発生し多少増殖をしても、常に体の環境を快適で一定した状態を維持する機構が備わり、生体環境を正常な状態に保とうとする。これを生体の恒常性の維持機構という。(専門書から引用)
解りやすく言うと、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的働きのことでダイエットでも邪魔をしてくれます。厄介なことに恒常性維持機能は、身体だけでなく脳の思考や行動に影響があります。
習慣化プログラム
何をやるにしても、大きな変化に抵抗するのは、こういった恒常性維持が影響しています。なので習慣を変えるのは、小さく少しずつ変えていく 変わっているのが脳に気付かれない程度です。
私が何か習慣化しようとする時は、この方法で脳を騙しています。例えば、読書をする習慣を身に付けた時は、毎日決まった時間に切りが良いところまで読む。1ページでもOKです。どうしても気が向かなくても一行だけ読む。それを続ければ習慣になります。
自分にタイプに適した時間と期間で無理がなくモチベーションを保てる習慣づくりが習慣化プログラムです。
習慣化プログラムは人生を左右する大切なスキル。あなたが自分で決めたことや学んだことを習慣化できないのは、自分のタイプを知らずに一般的なやり方で行っているからかもしれませんよ。
【小さな実践】
新しいことを学んで実践するために、あなたに合った具体的な習慣化プログラムを考える