コーチングワークを検証してみた
私がコーチングを知った頃、コーチと言えば「アスリートのコーチ?」と言われることが多かったように思います。それが今、私の友人にもコーチ、カウンセラー、セラピストの職業が多くなってきました。
コーチングは傾聴が大切だと思っている人がいるかもしれませんが、傾聴だけにフォーカスすると本来のコーチングからズレてきます。
コーチングの最も良いカタチは、クライアントの心の中に隠れているもの、潜在しているものを、顕在化し、クライアントが自ら気付けるようにサポートします。傾聴は、クライアントの言い回しやトーン、表情、所作などにフォーカスし、クライアント自身が気付いてないことを適切な質問によって引き出すために行ないます。
そしてコーチングを行なう前に大切なことがあります。それはセッションに入る前の準備作業のオリエンテーションです。今日はオリエンテーションについて少し掘り下げた話しをします。
初対面のクライアントには、まず互いを知ることを理解してもらいます。他人同士が、信頼関係を構築し、セッションの成果を確実に出すためには、双方のことをある程度、知っておいた方が良いですからね。
ということで、クライアントが最低限、どのようなことを把握しておれば効果的なコーチングができるかまとめてみました。
⚫クライアントのリソース
スキル、才能を有している分野、ネットワーク、例えば、目的達成の為に友人、又は周囲の中で、手本になる人、又は協力を得られる人の有無
⚫クライアントが心から望んでいること
もし制限がなかったら何をするか、子どもの頃に何をしたいと思っていたか、現在持っている具体的な欲求は何か
⚫現状でクライアントの障害になるもの
精神面で抱えている問題の有無、目的達成の妨げになるような習慣や考え方の有無 クライアント自身の本質 何を感じて、何を必要としているか、望んでいる将来とそれに対して現在の姿、楽観し過ぎていることは何か、義務感にかられ我慢していることは何か
⚫コーチを必要とする目的
自分自身の成長、抱えている問題の解決、自信の回復、他者との差別化、自分自身の幸せ、支えとしてなど・・・
このようなオリエンテーションで、クライアントが置かれている現状や価値観を共有してコーチングを行なう方が成果がでます。このような項目をすべてオリエンテーションで聴くわけじゃありません。
予め、セッションまでにアセスメントに記入する課題も含まれています。 これらは全て個人情報なので、当然、コーチにも守秘義務あります。双方が納得した上でより良い信頼関係が構築できるのもオリエンテーションの良いところではないでしょうか。
【小さな実践】
コーチはクライアントのために、
どのような準備が必要かノートに書き出してみる