早朝の2時間は宝の山
子どもの頃、何かに興味が湧くと、すぐに近くにいる大人に質問していました。それが学校では、当てられると嫌なので、苦手な教科ほど目立たないために質問しませんでした(笑)
私に限らず、子どもは面倒くさくなるほど質問をしてきます。統計によると2歳から5歳までの3年間だけで周りの人に4万回くらい質問をするそうですよ。
子どもの質問には「どうして食べちゃダメなの?」「どうして僕だけ叱られるの?」というように「自分が感じたこと」と「他者が感じたこと」のギャップを埋める質問が多いようです。子どもは、このような質問を繰り返しながら、少しずつ自己認識と他者認識のギャップを埋めているようです。
自分が感じていることと、周囲が感じていることにギャップがあるのは、大人の世界も同じ。若い頃ならともかく、私の年齢になると言い難いことを言ってくれる人がどんどん少なくなります。つまり、自己認識が低くなるリスクは、年齢や役職が上がるごとに高くなってくるわけです。
自分をどのように認識しているかという自己認識は、実は解っているようで思い込みが多いということです。この年齢になって思うことは、歳を重ねるほどワガママになり、社会通念から離れている非常識な高齢者が増えてきているように感じます。これは自分では気付かないうちに、自己認識が低くなっているからです。
歳を重ねるほど、知ったかぶりせずに素直になることが一番です。「自分で解らないことは聴いてみる」という習慣を身に付けておれば、どのような分野でも、自分が不足している部分に気付けて自己認識が高まるはずです。
【小さな実践】
あなたが行動したことを、周囲の人からフィードバックをもらい、
そのことで自分や周りにどのような変化があるか検証してみる