思い込みのワナ
私たちは、自分のことを知っているようで、実は知らない部分があることは自己啓発のセミナーや心理学の本などで知られています。「自分のことは解らない」ということは知ってるが、まさか自分の人生に影響するなんてこれっぽっちも考えていないと思います。
私にもたくさんのブロックや劣等感がありました。それは何でもない普段の会話の中にもあったし、自分の家庭や学歴にもありました。しかし、まさか将来、自分の容姿に劣等感を持つようになるなんて、若い頃は考えたこともありませんでした。頭髪が少なってくると「ハゲ」という言葉に敏感になり、肥満になると「デブ」に敏感になり、無意識にハゲやデブの人を敬遠するようになりました。まさに自分の姿を相手に投影していたのです。
数年前から、パートナーの考え方に影響を受けて、少しずつ劣等感から開放され始めました。面白いもので、自分の秘密を開放(自己開示)すればするほど、他者から理解してもらえるようになりました。これこそが下の図にあるジョハリの窓の「秘密の窓」→「開放の窓」への流れです。
私たちは、多くの人たちとの関わりの中で、自分を客観的に判断しながら成長しています。勇気を出して自己開示してみると、案外、自分が思っているほど相手は気にしていなかったりするものです。そして相手との関係性を深めたいと思ったら、自分から自己開示すると相手も自己開示してくれるようになります。これを自己開示の返報性の法則といいます。このような関係性を築いていけるようになると、人間関係において、新たな気付きが生まれるかもしれませんね。
【小さな実践】
自分の秘密をさらけ出すと、双方にとって
どのようなことがプラスになるか考えてみる