感情に素直になれ

店舗デザインに携わっていた頃の話。





クライアントさんの要望や予算を
聴きながら店舗デザインを進める際、
デザインを取るか動線や機能性を取るかで
クライアントさんが迷うことがあります。

どのような時も、
最終決定はクライアントさんですが、
迷ったクライアントさんが
聴いてくることは、ほとんど同じ。

「あなたの経験から
どちらにしたら良いと思いますか？」

この質問は困るんです。
何故かと言うと、私の経験など
まったく参考にならないからです。

だってそうでしょう、
店を経営するのも、
お金を出すのも、
店舗を使用するのも私ではない。
私が分かるのはデザインのことだけ。

でも、いいんです。

こんな質問をしてくる時は、
クライアントさん自身がすでに
答えを持っていることが多く、
誰かに背中を押してほしいだけです。

こんな状況の時は、
理性(顕在意識)で考えている結論より
クライアントさん自身の感情(潜在意識)に
従った方が上手くいきます。

正しい判断をしてるつもりでも、
感情が否定していると行動できません。

過去の経験や知識は
ちゃんとクライアントさんの潜在意識にあり、
感情は無意識にそれらにリンクします。

感情に正直に出した結論は、
クライアントさんの経験や知識の裏付けがあり、
たとえ思い通りにいかなかったとしても
次に繋がるので後悔しないでしょう。



【小さな実践】
2つに1つで迷った時に行なう簡単ワーク
どちらかを実行したとしたら、
どのような問題が起こり、どのような準備が必要かを
それぞれシュミレーションしてノートに書き出す