自分の地図は相手と違う

小橋広市

小橋広市

テーマ:関係性コンディショニング

人間関係って、あらためて考えると、
つくづく難しいものです。

うまくいっている時は問題はありませんが、
一度、誤解が生じると、大袈裟ではなく
永遠の別れもありますからね。

誤解の原因は、自分が思っていることと
他者の思いは違うということ。


なんでこんなことを言うかというと、
昨日、生徒さんがスマホを持ってきて
「これを消してほしい」と言われたので
私はすっかりアプリをアンインストールしてほしいと
いうことだと勘違いし、アプリを削除したのです。

生徒さんはアプリのコメントを
消してほしかったということです。

これは私の完全な思い込み
生徒さんと私は関係性ができているので
こじれることはありませでしたが
思い込みは危険です。


普段でも、
「あっ! そうそう、それなのよ」
とお互いに共感していても、
話していくうちに微妙なズレに気付きます。

親しい間柄なら多少のズレは
会話の中で修正できます。

しかし、お互いの関係性ができてないと、
腑に落ちない部分も聞き返せず
モヤモヤ感だけが残ります。

考えてみると、
習慣も価値観も違う人どうしが
完全に一致することなどありえません。
それどころか、家族ですらズレが生じてます。

このようなズレも、
プライベートなら許されることも
ビジネスになるとそうもいきません。



例えば、得意先の担当から

「急ぎじゃないので
お手隙きの時にやって下さい」

などと言われて真に受けていると、
エライ目にあいます。


ビクトリアン調


私が開業したばかりの頃の話。

お客様とインテリアの打合わせの際、
「英国風のデザインにしてほしい」
と言われ、次の打合わせで
英国のビクトリアン調のカタログを
持って行きました。

ここが私のアホなところ(笑)

ところが、お客様から、
「イメージがまったく違うし英国を分かってない」
と言われ、よくよく聴いてみると
そのお客様はフランスのロココ調を
英国と思い込んでいたのです。

これはお客様の思い込みによって
起こったことですが、打合せをしっかりしていれば
このようなズレは起こりません。

プロなら紛らわしい
ビクトリアン調とロココ調の両方をカタログを
持っていくべきでした。


最近、私はこう思うようにしています。

「人間関係は誤解で始まり
コミュニケーションはそれを微調整する」

このように考えれば、
大きな誤解が生じる前に
双方ですり合わせができます。

特に思い込みによって生じやすい誤解は、
目的地が同じでも、お互いが違う地図を
見ているようなもの。


大切なことは、
必ず伝えた要点を、相手に繰り返してもらい
再確認した方が良さそうですね。




【小さな行動】
相手と話している時、自分の思い込みで
解釈している部分がないか意識し、
モヤモヤする部分はすぐに質問して確認する



 

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小橋広市
専門家

小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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