認知行動療法を紐解く【感情】4
今年最初の講座は
キッズインストラクター養成講座でした。
福岡県、三重県、滋賀県、大阪府、京都府
の遠方から7名お越し下さって
ワークや体験話で盛り上がりました。
さて、ソーシャルメディアなどでは、
それなりにコミュニケーションが取れているようですが、
対面のコミュニケーションとは少し異なり、
一定の距離感があるように感じます。
私はネットで買い物をすることが多く、
普段は近所のスーパーやコンビニに行く程度なので
ほとんど会話する必要がありませんが、
実社会では言葉が絶大な影響力を
もっているのは事実。
ということでですね。
今回は言動習慣についての話。
言動習慣と言うより、
話し方の癖の方が解りやすいですね。
例えば、
あなたの知人や友だちの中に、
「それは無理」、「それは難しい」、「いや」、「でも」
などを会話の中で連発する人はいませんか?
これを相手から言われると、
無意識に使っていると分かってても、
あなたの言葉を全否定されているように聴こえて
嫌な気持ちになったりします。
周囲に気を使うくらいやたら話し声が大きい人
話すテンポが早すぎて何を言っているのか分からない人
人の話しを聴かず、自分のことばかり話す人
相手のせいにして言い訳ばかりする人
愚痴ばかりでネガティブな言葉が多い人
このような言動習感を修正するには、
家族や親しい友人、恋人などの身近な人に、
あなたが否定形やネガティブな言葉を使った時
その場で指摘してもらって、面倒でも
ポジティブな言葉に言い直すことです。
自分の言動を意識して
肯定形で話すようにすると、
ネガティブな言動は容易に修正できます。
言動は思考や行動に影響するので、
言動が変わっただけで人生観まで変わります。
喜怒哀楽の中で、
最も強いエネルギーを持っている
怒りやイライラは、その時の言動や捉え方によって、
相手との関係性が大きく変わります。
最近の中学生や高校生を観察してると、
怒った時の言葉数が少なく、すぐに感情を
相手にぶつける傾向があります。
イラッとした時には、
つい反射的に短い言葉を相手にぶつけますが、
怒っている気持ちを、言葉をたくさん使って表現すると、
自分の気持ちがより正確に相手に伝わります。
ドラマや映画の俳優が
ステキな怒りの感情表現をしている時があります。
そんなセリフを参考にするのもいいですよ。
昔、ドラマなどで怒った人をなだめる際に
「話せば解る」という言葉をよく使っていました。
これは今の時代に最もふさわしい言葉です。
あなたが怒った時
「何度言ったら分かるの!」
「はぁ!」
「バカじゃないの!」
「何それ!」
などの短い言葉のボキャブラリーは
いくつくらいありますか?
ノートに書き出して見て下さい。
私がこれまでに行った講座のワークで
多かった人でも5つくらいです。
どうですか、自分が怒った時の言葉が
いかに少なくワンパターンというのが
よく分かったでしょう。
自分の想いやどうして欲しかったのかを
相手に伝えないと感情のぶつけ合いになります。
人間は言葉を多く持っています。
本当はどうして欲しかったのかを
まず相手に聴き、それを受け入れましょう。
そうして、
自分がどうして欲しかったのを相手に伝えれば、
必ず発展的なコミュニケーションになるはずです。