企業向けハラスメント防止研修に登壇しました
なぜ今、「フキハラ」を丁寧に伝えているのか
8月も、複数の企業・団体でハラスメント防止研修に登壇させていただきました。
会場もさまざまで、今回は初めて四国中央市にある「しこちゅ~ホール」へ。
四国中央市といえば、「日本一の紙のまち」。
そして、実は「書道パフォーマンス」発祥の地でもあります。
会場にも大きな書の作品が飾られていて、「なるほど、紙と書のまち!」と納得でした。
ハラスメント防止研修はこれまでも数多く担当してきましたが、今年に入ってから特に丁寧にお伝えしているテーマがあります。
それが、「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」です。
最近はパワーハラスメントについての理解も進み、
明らかに問題となる行為については、「やってはいけない」と理解している方が増えています。
一方で気になるのが、怒鳴ったり暴言を吐いたりはしないけれど、イライラを「不機嫌」という形で表すケースです。
・舌打ちをする。
・大きなため息をつく。
・話しかけても返事をしない。
・ドアを強く閉める。
など、機嫌によって周囲への態度が変わる。
「これくらいならパワハラではないだろう」と思っている方もいるかもしれません。
もちろん、一度ため息をついた、一日機嫌が悪かったというだけで、直ちにパワハラになるわけではありません。
「怒鳴っていないから大丈夫」とは限らない
人間ですから、機嫌が悪い日もあります。
問題なのは「機嫌が悪いこと」ではなく、「不機嫌」を周囲を動かす手段として使うこと。
たとえば、上司が不機嫌になると、
・今は話しかけない方がいい
・この報告は後にしよう
・これを言ったら、また機嫌が悪くなるかも
と、周囲が顔色を見ながら行動するようになります。
本人は何も命令していなくても、不機嫌によって周囲の行動を変えているわけです
フキハラ ≠ パワハラ
こうした行為が繰り返され、相手を萎縮させたり、就業環境を害したりする場合には、状況によってパワーハラスメントとして問題になる可能性もあります。
「怒鳴っていないからパワハラではない」とも限らない。
具体的な事例を挙げながら、この違いをお話ししています。
受講された方からも、「具体例があったので、フキハラがとても分かりやすかった」という感想をいただいています。
職場研修のメリットは「共通言語」ができること
今回、研修後にうれしいお話も伺いました。
研修を受けたあと、職場で改めてハラスメントについて話し合ってくださったそうです。
その中で、「考えてみたら、自分がやっていたことってフキハラだったかもしれない」と気づいた方もいたとのこと。
それを誰かが責めるのではなく、皆さんで和やかに話ができ、「これからは良い形になっていきそうです」と教えてくださいました。
こういうお話を伺うと、職場のみんなで研修を受ける意味は、ここにあるのだと思います。
同じ話を一緒に聞いているから、知識に大きな差がありません。
だから研修が終わったあとも、
「これってフキハラ?」
「これはパワハラ?」
「これは必要な指導だよね?」
と、職場の中で自然に話すことができます。
ハラスメントについて「注意し合う」のではなく、「話し合える」。
職場研修の大きなメリットは、そんな共通言語を持てることなのかもしれません。
「学んで終わり」にしない研修を
ハラスメント防止は、「これはアウト」「ここまではセーフ」という線引きを覚えて終わりではなく、
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・自分の言葉や態度が、相手にどう伝わっているのか。
・自分は、周囲から安心して話しかけてもらえる人だろうか。
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そんなことを職場のみんなで話せるようになることが、より良い職場づくりにつながっていくのだと思います。
これからも、「学んで終わり」ではなく、その後の職場の会話につながる研修を大切にしていきたいと思います。


