SNSとの付き合い方
成年後見のリアルな事例から考える
先日、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート広島県支部様にお招きいただき、「成年後見等業務の現場におけるアンガーマネジメント」をテーマに研修を担当させていただきました。
会場は、広島城のすぐ隣にある広島司法書士会館。
広島の先生方に加え、鳥取・山口・岡山など中国エリアの司法書士の先生方にもオンラインでご参加いただきました。
より良い支援をしたい、その思いがあるからこそ
今回は、事前に成年後見業務の中で実際に経験された事例をお寄せいただき、その内容をもとに研修を組み立てました。
ご本人やご家族とのコミュニケーション、役所や病院など関係機関とのやり取り、他の専門職との連携など、成年後見の現場ではさまざまな人との関わりがあります。
先生方のお話を伺っていて感じたのは、その「イラッ」の奥には、仕事に対する深い責任感や熱い思いがあるということでした。
「ご本人にとって、より良い支援をしたい」
「少しでも良い方向へ進めたい」
「関係する人たちと、より良い形で連携したい」
そんな思いがあるからこそ、こちらの意図が伝わらなかったり、物事が思うように進まなかったりしたときに、感情が動くことがあります。
相手を大切にしながら、自分も大切にする
アンガーマネジメントは、「怒らない人」になるためのものではありません。
怒る必要のあることには上手に怒り、怒る必要のないことは手放していく。
今回も実際の事例を取り上げながら、
「自分は何に反応しているのか」
「自分の中にどんな『こうあるべき』があるのか」
「相手に本当に伝えたいことは何なのか」
を皆さんと一緒に考えました。
怒りの奥にある自分の思いや価値観に気づくことで、相手への伝え方や、その後の行動も変わってきます。
今回うれしかったのは、一方的にお話しする研修ではなく、先生方から実際の経験や考えをたくさん聞かせていただけたことです。
研修後には主催者様から、参加された方々から「実例を交えた内容で大変興味深く、分かり易かった」と好評だったこと、また、支部の垣根を越えて参加された先生方が生き生きと意見を共有されていたとのお言葉もいただきました。
人と深く関わる仕事には、感情がついてきます。
真剣に向き合っているからこそ、悩んだり、迷ったり、ときには腹が立ったりする。
だからこそ、自分の感情を押し込めるのではなく、上手に付き合う方法を持っておくことは、対人支援に携わる専門職にとって大切なことだと改めて感じました。
成年後見の仕事ならではの難しさや葛藤、そして先生方の仕事への思いに触れ、私自身もたくさん勉強させていただきました。
貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。


