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谷川由紀

人材開発・組織開発・アンガーマネジメントのプロ

谷川由紀(たにがわゆき) / 社会保険労務士

高松太田社労士事務所

コラム

「ただただ我慢する」ということ

2020年1月19日 公開 / 2021年1月22日更新

テーマ:ハラスメント

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: アンガーマネジメント労務管理対人関係療法

中学校、小学校や保育園、幼稚園で保護者向けにアンガーマネジメント講演の登壇が続いています。
先週も、連日の登壇が続き3校でお伝えしました。





私も18歳と7歳の親なので、等身大でいろいろな例をお伝えしながら「子育てに活かせるアンガーマネジメント」をお伝えしています。


以前、講演終了後、シングルマザーのお母さんから相談を受けました。

「転職をした会社で、先輩から毎日いやがらせや叱責を受けている。子供のためにも続けていきたいけど、どう気持ちをコントロールしたらよいでしょうか?」

私は、いつも「ただただ我慢することはやめましょう」とお伝えしています。なぜなら、心や身体を壊していく可能性も高いからです。

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我慢しつづければ乗り越えられるか?
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詳しく話を聴くと、その相手に悪意があるかどうかはわかりませんが、あきらかにパワハラの可能性が高い。

私は、すぐに職場の上長や相談窓口などに、まずは相談することをアドバイスしました。それでも改善されないのであれば、労働局などへ相談する等について詳しくアドバイスしました。

「ただただ我慢する=自分を傷つける」

もし失敗や間違ったことをしたら、反省は大切だと思います。
でも、過度に自分を責めすぎないこともとても大切だと思っています。





そのお母さん、「仕事が終わって保育園に子供を迎えにいかなければならないのに、どうしても身体が動かなくて迎えにいけなかった」と言っていました。

それぞれいろんな事情があり、どうしても今、転職ができないという状況も分かります。

でも、子供たちのためにも、まずは保護者の方の心が元気であってほしい。

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他人を傷つけないことと同じくらい、自分を傷つけないことは大切
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社労士として、職場のハラスメントを防止する活動を邁進すること。そして、アンガーマネジメントを伝える立場として「自分を傷つけない」ことの大切さも、たくさんの方に伝え続けたいと思っています。

この記事を書いたプロ

谷川由紀

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谷川由紀(高松太田社労士事務所)

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