香川県主催「多様な働き方推進セミナー」のご案内
2026年9月17日、高松市主催の女性活躍推進セミナー
他社はどうしてる? 両立支援・ダイバーシティ ~企業同士で工夫を持ち寄る交流会~
にて、講師をつとめました。
本セミナーは、私が一方的に話すのではなく、企業同士が交流し、学び合うことも目的のひとつ。
参加いただいた企業は、大企業から中小企業まで、業種も銀行、介護・福祉などさまざまです。
それぞれの職場での取り組みや悩み、工夫を持ち寄っていただきました。
「他社はどうしてる?」を聞いてみる
両立支援やダイバーシティというと、つい制度を整えることに目が向きがちです。
でも、実際に職場で悩むのは、その先だったりします。
たとえば、
- 育休や介護休業を取得する人が出たとき、仕事をどう回す?
- 休む人を支えながら、周囲の負担をどうする?
- 制度はあっても利用しづらい雰囲気を、どう変える?
- 本人と周囲、双方が納得できる支援とは?
そんなとき、気になるのが「他の会社はどうしてる?」ということ。
今回は、その疑問や悩みを企業同士で持ち寄り、グループで意見交換していただきました。
それぞれの職場で感じている課題や工夫を付箋に書き出し、
「なぜそうなっているのか」
「どんな工夫ができそうか」
を一緒に考えていきます。
並んだ付箋を見ていると、どのグループも意外と悩んでいることは似ていることに気づきます。
あちこちから、「いろいろな会社があれど、意外と悩みは似ているんだなー、という新たな発見がありました!」といった感想をいただきました。
関心の高さを感じた「仕事と介護の両立」
今回、参加者の皆さんとお話ししていて特に印象に残ったのが、仕事と介護の両立支援への関心の高さでした。
介護には、育児とはまた違った難しさがあります。
・いつ始まるのか分からない
・どれくらい続くのか分からない
・ある日突然、当事者になることがある
・管理職やベテラン社員など、職場の中核を担う人が直面することもある
だからこそ、介護が始まってから慌てて考えるのではなく、元気なうちから制度を知っておくこと。
そして、いざというときに、「会社に相談してもいい」と思える職場をつくっておくこと。
介護離職を防ぐためにも、これからますます重要になるテーマだと改めて感じました。
「配慮する」だけではなく、「活躍できる」支援を
私は、今回のセミナーでは、
・男性育休
・仕事と介護の両立
・女性の健康課題
・シニア人材の活躍
など、さまざまな角度からお話ししました。
育児や介護、治療など、働くうえで何らかの制約を抱えることは、誰にでも起こり得ます。
会社に求められるのは、単に「配慮する」ことではなく、制約があっても、その人が持つ力を発揮できるよう支援すること。
一方で、良かれと思った配慮が、仕事を任せる機会や成長の機会を減らしてしまうこともあります。
見るべきなのは、「何ができないか」ではなく、「どうすれば力を発揮できるか」。
本人と話しながら、働き続けられる方法を一緒に考えていくことではないでしょうか。
ダイバーシティは「特別な誰か」の話ではない
今回、2026年10月の法改正もあり、個人的に少し触れたかったのが、同一労働同一賃金について。
一見すると「賃金」の話ですが、これもダイバーシティ経営と密接につながっていると私は考えています。
年齢や雇用形態などの属性だけで人を見るのではなく、その人がどんな仕事をし、どんな役割を担っているのかを見ること。
今回、シニア人材についても、「60歳だから」という年齢だけを理由に処遇を考えるのではなく、役割や職務、責任、仕事の価値から考えていくというお話をしました。
それぞれ違いがあることを前提に、それぞれが持っている力を活かす。
それがダイバーシティ経営なのだと思います。
両立支援もダイバーシティも、「いつかの誰か」の話ではなく、「これからの私たち」の話。
そんなふうに捉えてもらえたらと思っています。
セミナーが終わったあとも、会話が続いていた
今回、何よりうれしかったのが、セミナー終了後の様子です。
主催者の方から、「会場から出てくる企業の皆さんが、にこやかにおしゃべりをしながら帰られていて、よかった」という言葉をいただきました。
終了後にも個別にいくつかご質問をいただき、翌日には参加企業の方から、
「驚きの情報も多々あって大変勉強になり、社内の両立支援を考えるうえで多くの示唆をいただきました」という、うれしいメッセージも。
セミナーの時間だけで終わらず、
・他社の取り組みを知る
・自社でもできることを考える
・それぞれの職場に持ち帰ってみる
そんなきっかけになったことを、とてもうれしく思います。
ご参加くださった皆さま、企画・運営してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回の出会いや気づきが、それぞれの職場での小さな一歩につながればうれしく思います。


