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精神科医療の現場でもアンガーマネジメントを

谷川由紀

谷川由紀

テーマ:アンガーマネジメント

感情と向き合う現場という特性


先日、精神科医療を行われている病院の医師・職員の皆さま約120名に向けて、アンガーマネジメント研修を実施しました。

全員の方に受講いただけるよう、3月・4月にわたり3日間に分けての開催。
各回90分という限られた時間の中で、基礎から実践的な「伝え方」までお伝えしました。

支える側にこそ必要な力


これまでにも何度か、精神科医療の現場で登壇させていただき、感じていることがあります。

精神科医療の現場では、
体調や心のバランスを崩されている方と、日々向き合います。

そして同時に、
それを支える医療従事者の皆さまご自身も、
忙しさや責任の重さの中で、知らず知らずのうちに心身の負担を抱えていらっしゃる。

つまり、
「感情が揺れやすい状況にある方」と、日常的に関わり続ける仕事です。

だからこそ求められるのは、
専門知識や技術だけではなく、
自分自身の感情を扱う力=感情のコントロール力。

アンガーマネジメントは、
怒りを抑え込むためのものではありません。

自分の状態に気づき、
必要なことを、必要な形で伝えるための「技術」です。

この現場にも取り入れていただけたらと、心から思っています。


「点が線になった」と感じた瞬間


今回、印象に残った出来事がありました。

これまでに別の機会で、
私のアンガーマネジメントを何度か受講してくださっていた方が、
研修後にこう話してくださいました。

「今回で4回目ですが、これまでの点が線になった感覚です」

この言葉は、とてもリアルで、そして本質を突いていると感じました。

アンガーマネジメントは、
一度聞いただけで、すべてが腑に落ちるものではありません。

けれど、
「知らない」と「知っている」では、大きな差がある。

さらに、同じ内容でも、
時間をおいて何度か触れることで、

「あの時の話は、こういうことだったのか」と、自分の経験と結びつく瞬間が訪れます。

過去の出来事や自分の考えと重なり、
そのとき初めて、

知識が「理解」に変わり、
やがて「自分のもの」になっていく。

これは、私自身も何度も経験してきたことです。

感情は、敵ではない


怒りは、悪いものではありません。

それは、
「自分にとって大切なもの」を教えてくれる感情です。

ただし、扱い方を知らなければ、
人を傷つけたり、自分を消耗させたりしてしまう。

だからこそ、
「どう扱うか」を知っていることが大切です。

最後に


医療の現場は、人の痛みや不安に寄り添う、尊い仕事です。

だからこそ、
働く方ご自身の心も、守られてほしい。

アンガーマネジメントが、その一助となれば嬉しく思います。


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谷川由紀
専門家

谷川由紀(社会保険労務士)

高松太田社労士事務所

社会保険労務士としての知識と実績を元に、人材不足対策の要となる働き方改革支援や女性活躍推進、高齢者、外国人等の多様な人材活用コンサルティングに強みをもつ。県内外でアンガーマネジメント研修等に多数登壇。

谷川由紀プロはテレビせとうちが厳正なる審査をした登録専門家です

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