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コラム
できない部分だけを見ずに全体に目を向ける
2016年6月17日 公開 / 2021年3月3日更新
できない部分だけを見ずに全体に目を向ける
いろんな方から、うまくできない悩みについて
質問を頂くことが多い。
どなたの悩みも切実で、その人の辛さが伝わってくる。
しかし共通して見えるのは、「できない部分」「うまく動いてくれない部分」
を何とかしたいと思ってらっしゃることだ。
股関節が開くようになれば・・
足首の固さが軽減できれば・・・
反り腰が治れば・・・
そこを注視して、それをキーワードにされている。
気になるところがそこなのだから仕方のないことだが
それだけを何とかしようとしても、さしたる効果がない。
大抵はそこがよくないと言うよりも、関連するところの状態が良くないので
気になるところに痛みがあったり、重いように動いてくれないことが多い。
「股関節が開かない」と言う人の多くは体幹部分のバランスがよくない。
股関節が開いてくれる状態になっていない。
「O脚がひどい」と言う人も同じで、股関節からつながる脚の向きが内に向いて
背骨はつながらない状態にあったりする。
部分でなく全体を見て、整えて行かなければよくはならない。
股関節の引き込み、送り出しを自分の感覚として覚える
を誘導してしてもらい、一旦できた開脚から、更に私が体を持ち上げて
体幹の底を整えて座ってもらったもの。
そこそこきれいに開脚されていたが、体を床から離れてしまうくらい持ち上げて
股関節のなかの感覚を知ると、非常に楽に軽く座れて
全体の感覚を実感されている。
この感覚を知ってもらう為にまず正座から始めるが
この方は膝に不安があり、痛い思いはさせたくないので
椅子に座ってもらうことから始めて、そこから1枚目の写真と同じことをしてもらった。
うまくいかないところがあっても、それに至る為に実感できる方法はみつけられる。
こういうことが出来るようになると、体幹主導で使っていく感覚が
少しずつ出来てくる。
これの動画は今のところは作っていない。
誘導なしに自分でできるやり方にしないと意味がないので。
皆さん、ようやく実感できて、引き込み、送り出しが出来るようになった人も増えたが
もう少し、誰もが自分でできる形に整理していきたいと思っている。
今日のワークショップでも、時間をかけてやってみるつもりでいる。
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