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労務で一番大切なことは「労使の対話」

三谷文夫

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テーマ:労務管理

「労務で一番大切なことは何でしょうか」
とあるセミナー後の懇親会で参加者から質問を受けました。

労務担当者の皆さんはどのように答えますか?

いろいろな回答があると思います。
手続ミスをしない、正しい給与計算、就業規則の作成、人事制度、
従業員のモチベーションアップなど。。。。
どれももちろん大切です。

ちょっと考えましたが、私はこのように答えました。
「労使の対話です」

長年、人事労務の仕事に携わってきて、
いろんな施策を提案してきました。

そして、施策が上手くいく会社は労使の話し合いの場と時間を
しっかりを設けていることに気が付きました。
ここでいう「施策が上手くいく」というのは、運用が継続していることを言います。

例えば、人事制度は分かりやすいのですが、
導入しても1年くらいで運用ができていない会社があったりします。

このような会社は人事制度の導入段階で、
従業員との対話ができていないことが多いです。
従業員説明会を開いていないなど。

労務は、人を対象にしています。
人には感情があるので、理屈は分かっても、感情で拒否することもあります。

そのため、従業員のことを考えて使用者側がアクションを起こしたとしても、
従業員側にはその意図が正しく伝わらず、感情的に拒否されるケースもでてくるのです。
「なんかまた社長がやろうとしてるけど、負担増えそうで嫌やなあ」とか。

その原因は使用者側の一方向的なコミュニケーションにあります。
双方向のコミュニケーション、「労使の対話」が労務では一番大切です。

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三谷文夫
専門家

三谷文夫(社会保険労務士)

三谷社会保険労務士事務所

労務についての法的観点からのアドバイス、それに加えて人材育成、組織力向上についての研修を行うことができることが私の強みです。「明日から実践できる研修」をモットーに、現場ニーズに合わせた研修が特徴です。

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